-庭球-under story@

□甘い言葉で攻め立てて
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声。


言葉。


仕草。


全てで攻め立てる─…。





甘い言葉で攻め立てて





声と言葉は大切だと思う。
甘い声で、甘い言葉を囁かれたら、快楽の増幅剤になる。
より良い快楽を味あう為には、甘い声と言葉が必要だと思う。


でも、この男は甘い言葉なんて吐かない。
ただ、攻め続ける言葉だけを口にする。


それがいつしか、快楽を増す道具となっていった。
甘い声に、甘い言葉では物足りない刺激を、この男はくれるから…。


「はぁ…んあっ…」

「すっげぇ濡れてるぜ…。厭らしい女…」

桜の中に指を突き立て、バラバラに動かしていく。
内壁をこすって刺激し、快楽を誘う。
跡部が耳元で囁くから、体全体が敏感に反応する。
声だけで、快楽が増していく。
背中に寒気が走り、体が熱くなってくるのが解る。

「やぁん…あっ…」

絶頂が近くなる。
跡部の指を締め付け、我慢の限界を訴える。

「指でも解るなんてなぁ…そんなにいいのか?」

「あっ…ひゃぁ!も…やぁ…」

指を奥まで入れて、先程よりも激しく動かすと、桜は限界を訴えた。
涙目になって懇願する桜が可愛くて、跡部はにやりと笑みを浮かべた。
桜の困った顔が可愛くて、もっと見たくと、つい苛めたくなってしまう。
自分で一杯にしたくて、甘い声で攻め立てる。
攻め立てれば、快楽を欲して自分を求める。
そうするように仕向けることで、桜は自分だけを求めてきてくれる。
そうして、桜を可愛がれる。
意地悪な言葉も、甘い声も、跡部の愛情表現。

「イケよ…」

跡部の言葉を合図に、桜は体を思い切り反応させた。
布団を掴み、確実に絶頂へと向かっていく。
登り詰めていく感覚。

「ん…あぁぁ───ッ!」

そして、登り詰めてた快楽を解放して絶頂を迎えた。
快楽の余韻を残した体を落ち着かせようとするが、そう上手くはいかない。
跡部に背中を撫でられ、再び反応を示した。

「んっ…」

「もうくたばっちまったのか?」

「ひゃっ…」

敏感になっている体は、素直な反応を見せてくれる。

「まだ…満足するのははえぇんだよ。まだ攻めたりねぇからなぁ…」

そう言って、桜に起き上がるよう命じる。
四つん這いになり、桜の力ははやっと腕に入る程度のものしか残されていなかった。
先程与えられた快楽で、まだ力が戻りきってないのだ。
それにも関わらず、跡部は桜を四つん這いにさせた。
後ろから攻めた方が、イイ所に当たることを解った上でのこと。

「なんか…恥ずかしい…」

頬を赤く染めながら言う桜。
そんな表情も可愛くて、再び興奮が高まってくる。

「この体制が一番、桜は可愛くて鳴いてくれるからなぁ」

「そ、そんなこと…」

「挿れるぞ?」

我慢できなくなった跡部は、桜の秘部に自身をあてがうと、一気に貫いた。

「あぁぁっ!」

いきなり刺激されて、桜は甲高い声を上げた。
先程までの快楽がまだ残っていたみたいで、敏感になっているのだ。
達してしまいそうだが、何とか堪える。
結合部分から滴る愛液が、桜の太ももを伝う。
厭らしい音を辺りに響かせながら、出し入れを繰り返していく。

「あぁっ…あっ…あん…あ…」

「桜…」

耳元で名前を囁かれ、背中に寒気が走った。
それと同時に、腕に力が入らなくなり、桜はガクリと肘をついた。

「もっと可愛く鳴けよっ!」

「いっやぁっあぁぁぁ!そ…んなぁっ…奥…いやぁぁっ…」

「イイの間違いだろう?」

「いやぁっ…そんな…はげ…しぃの…やぁ…ッ!ンあぁぁ」

動きを加速させて、桜を攻め立てる。
最奥ばかりを突き、絶頂を煽る。

「こんな厭らしい体しやがって…」

そう言いながら、跡部は桜の胸へと手を伸ばした。
立ち上がっている突起を摘んで、爪で軽く引っ掻く。
すると桜は、可愛らしい声で鳴いてくれる。

「だ…だめぇぇ…いやぁン…りょ…ほぉは…ダメぇー…」

「お前…両方に弱いからなぁー…」

跡部に耳元で囁かれ、背中に寒気が走り、快楽と同化する。
甘い声、意地悪な言葉に、つい反応してしまう。
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