企画夢

□あなたに溺れて。
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溺れて…



二度と離れられなくなるんだ…





あなたに溺れて。





「あっ…んっ!」

放課後の教室からは、ふさわしくない淫らな音が聞こえてきた。
耳を澄まして、聞こえるか聞こえないかと言う、微かに小さい音だけど、本人達の耳には確かに届いている。
上げた声を遮る様に、仁王先生は、私の口を封じた。

「静かにしんしゃい。見付かるじゃろ?」

「だっ…だって…先生が…あンっ…!」

先生の厭らしい舌が、秘部を念入りに舐めていく。
時々吸ったりしているから、声を我慢している方が辛い。

「俺が何じゃ…?」

不適な笑みを浮かべながら、仁王先生はわざとらしく感じる場所に舌を這わせた。
厭らしい音が耳に届く。

「んン!いや…っ…はぁ…」

出しちゃいけないと解っているのに、先生の指の隙間から洩れる甘い声。
誰かに見付かったら…。
その考えが、快楽に拍車を掛けていた。

本来なら、こんな事しちゃいけないのに…。

私と仁王先生は、教師と生徒。
いけない関係の、禁断行為。
だけど、好きになってしまったこの気持ちは止められない。
仁王先生が好きで仕方ない。
こうして、心だけじゃなくて体で繋がる事が出来るのが、何よりの幸せ。
誰にも、邪魔されたくない…。

「我慢するんじゃよ?」

「あっ…やぁっ!」

そう言いながら、先生は我慢出来ない程の快楽をくれる。
登りつめていく感覚に、思考が麻痺しそうになる。
他の事を考えないで、快楽だけを求めたい。
しかし、決してそんな事は許されない。

「ンっ!やっ…だめっ…!」

「指…噛んでてよかよ…」

そう言いながら、私の口の中に指を入れた。
絶頂を迎える時の声は、抑えなくては見付かってしまう。
声を出す代わりに、指を噛んで我慢するしかない。
仁王先生の指を痕が付く程強く噛み、私は絶頂を迎える。

「んー!んっ!ンーっ!あっ…」

仁王先生の舌により、私は絶頂を迎えた。
先生の指には、私の歯形がしっかりとついていた。だけど、痛がる様子は全くない。
指に付いた私の唾液をぺろりと舐め、怪しく笑う。
その姿が凄く妖艶で、私の心臓が高鳴った。

「先生…指…」

「こんくらい平気じゃ。それに…桜が付けた跡なら大歓迎じゃよ」

「先生…」

一生残ればいいのに…。
消えなくていい。
そのままでいい。
そうすれば、何処にいても仁王先生は私を想ってくれる。
そうすれば、何処にいても仁王先生だけを想っていられる。
ずっと、愛する人で一杯になるのに…。

一生、残ればいい…。

微笑みながら視線を交した後、仁王先生の唇が近付いてきて、唇を重ねた。
仁王の少し肌蹴たスーツ姿が、厭らしくて格好良い。

仁王先生の全てが好き。
全てにどきどきして、ときめく。

離れられない。
仁王先生から離れられない。

好きで好きで好きで…。
はまってる。抜けられない。溺れていく。

仁王先生からの愛なしじゃ、生きていけないよ…。

再び視線を交すと、先生は自身を取り出し、秘部に当てがうと、私の中を一気に貫いた。

「あぁぁっ!」

仁王先生からの刺激に、思わず甲高い声を上げてしまった。
思いきり突き上げられて、声を出すななんて拷問に近い。

「ん…っ…んぁっ…」

抑え気味に声を漏らす。
腰を動かす度に、結合部分からは厭らしい水音が聞こえてくる。
次第に早く、深くなっていく動きに、快楽は増すばかり。
声を抑えられるか解らなくなってきた。

「声…っ…無理そうかのぅ?」

「む、無理っ…あっ…」

生理的に溢れる涙。
抑えきれなくなってきた声。
これ以上声をあげてしまったら、気付かれてしまう。
どうにかしないとなのに、快楽に支配された思考ではまともな判断なんて出来やしない。
仁王先生に助けを求める様に、私は腕を伸ばした。

「せん…せっ…んぁっ…」

「桜…」

伸ばした腕を仁王先生の首に絡めると、仁王先生も私を抱き締めてくれた。

「んっ…あっ…あぁん…」

「服…噛んでてよかよ…。抑えられるじゃろう…」

「ん…」

仁王先生にそう言われ、私はすぐに服に噛みついた。
これ以上は我慢出来ない。
快楽が押し寄せてくる。
解放する準備なのか、私は仁王先生自身をきつく締め付けていた。
快楽に顔を歪ませる仁王先生の表情が見れない。
だけど、今は快楽を解放するのが先。

「んっ…んンっ…んっ!」

込み上げてくる。
解放を急かす。

「イきそうじゃ…っ!クっ…!」

「んンーーーっ!!」

やってきて、登りつめた…と思ったら、絶頂を迎えた。
二人同時に絶頂を迎えた。
服をくわえたまま、達してしまった。
口から服を離すと、そこだけ唾液によって跡になっていた。

「桜…」

「せ…ん…」
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