企画夢

□禁断色事
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これは…



許されない行為ですか?



「愛している人と、体を重ねているだけだよ…?」





禁断色事





私と景吾は、血が繋がっている正真正銘の兄妹。
兄妹と言っても、双子だから歳は変わらない。

同じ様に育ち、同じ様に成長してきた。
誰よりも景吾を知っているし、景吾も私の事を誰よりも分かってくれる。

ほったらかしで育ってきた双子が、寂しさを重ね合わせるのは当たり前の事。
寂しくならない様に、私は景吾を、景吾は私を頼って生きてきた。
そんな二人が、お互いを大切に思わない訳がない。
恋に落ちていくのは必然的。
小さい頃からずっと一緒にいて、お互いが大切な存在。
いけないと解っていても、気持ちは止められない。

そんな二人が求め合う様になるのも、必然的な事…。

「あっ…景吾…」

「なんだ…?もう気持よくなっちまったのか?」

「あんっ…」

ベッドに押し倒されてから、景吾は手慣れた手付きで私の服を脱がせた。
脱がせながら、首に埋めていた唇で残した跡が、くっきりと華を咲かせている。
胸の突起を舐めながら、秘部への愛撫に、私は耐えきれなくなり声をあげた。
景吾は、わざと厭らしい音が聞こえる様に刺激してくる。

「濡れるのはえぇな…そんなに気持ちいいのか…?アーン?」

「やっ!…耳元で…喋んないでよぉ…」

景吾に低い声で囁かれ、体が反応を示した。
背中に寒気が走り、体をよじる。
妖艶な景吾の声に、私は弱い。
ずっと聞いている一番身近な声なのに、私の体は反応してしまう。

「蜜が溢れてるぜ…」

「あっ…やっ…」

景吾の愛撫に、秘部からは愛液が溢れ出していた。
そして、胸への刺激を再開し、私の中に指を二本つき立てた。
圧迫感と快楽に、再び体をよじった。

「あん…あっ…下に…聞こえちゃう…」

「こんなに広いんだから分かりゃしねぇよ…」

今日は両親が家にいる。
でも、仕事で私達には見向きもしない。それでも一応は親。私達の関係を知ったら、怒るに決まっている。
世間体を気にする親だから、尚更だ。しかし、跡部邸は広い。広さが、私の淫らな声を消してくれるだろう…。

「ああん…あっ…景…吾…」

厭らしい音が部屋に響く。その音が耳に届き、余計に恥ずかしい。
快楽が、押し寄せてくる。次第に登りつめて行く快楽は、まだ快楽を弄んでいる段階。

「桜…」

胸から顔を上げた景吾と視線を合わせた。そして、吸い込まれる様に、景吾から唇を重ねてきた。
決して深くはない。だけど、優しくて甘いキス。今が、幸せと思える程の、愛の篭ったキス。唇を離すと、刺激を辞めて指を私の中から抜いた。

「あん…」

まだ達していない。物足りない感じがする。
でも、哀願するほど切羽詰まっていた訳じゃない。
指を抜いた後、景吾は妖艶な笑みを浮かべながら、愛液のついた指を舐めた。
私の愛液で濡れている景吾の指。
そんな景吾の姿に、心臓が高鳴っていた。
こんな人に抱かれてるんだ…と思ったら、嬉しくなってきた。

「挿れるぞ…」

「うん…来て…」

もっと大きい快楽が欲しくて、私は両手を広げて、景吾を受け入れた。
ズボンから素早く自身を取り出して、秘部に当てがい、勢いよく突き上げてきた。

「あぁぁぁん!あっ…やぁん…あっ…あ…」

手を重ねて、指を絡ませる。
簡単には離さない様に、しっかりと握る。
私は、景吾の突き上げに、思わず甲高い声をあげてしまった。
血の繋がりなんて関係ない。
私は景吾が好き。愛している。
だから、ずっとこうしていたい。
ずっと、景吾に愛されていたい。
いけない事だって解ってはいるのに、止められない。
だけど、いけない事と解ってやる行為に、興奮は抑えられない。

「桜…」

「けぃ…ご…」

ぎゅっと繋いだ手は、絶対に離さない様に…。
視線を合わせれば、自然と重なる唇。
愛してるが伝わる。
愛されているが伝わってくる。


いっそ、兄妹なんて関係を崩してしまえたら…


何度思ったか。
そしたら、堂々と愛し合えるのに…。


だけど、私達が兄妹じゃなかったら、小さい頃から一緒には居られない。
絆だって、これ以上深められない程深められたのは、何時も景吾が傍にいてくれたから。

だから、兄妹なんて関係ない。
私達はこうして、愛し合っているんだから…。
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