企画夢

□恋の始まり
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強くて真っ直ぐな瞳。



柔らかく笑う笑顔。



その飾らない美しさに…



柄にもなく視線を奪われ、この恋は始まった…。





恋の始まり





「好きだ…」

そう言うと、桜は照れ隠しに強気な態度に出る。
決して、にやけた笑顔なんて見せない。
面と向かって、好きとは言い返さない。
照れ隠しによるものだとは解っている。解っているから、それを可愛いと思う。らしくなく、強気な彼女の態度を可愛いなんて思ってしまう。
俺から始まった恋だ。なくす気も、手放す気もない。ただ、彼女を愛しいと思うだけ。失うなんて、想像が出来ない。したくない。決してしたくない。彼女の照れ隠しを見れば、何時だってその思いが強くなる。

「バーカ…」

顔を赤くして、桜は横を向いてしまう。
それがたまらず可愛くて、鳴かせたくなってくる…。


「何時まで…その強がりが続くんだろうなぁ?…アーン?」

「あっ!やぁんっ!んあっ…け…けぇ…ご…」

桜の中に指を二本いれ、激しく掻き回す。
嫌らしい音が部屋に響き、耳に届き、興奮は増すばかり。
普段は聞けない、桜の甘えた様に俺の名を呼ぶ声が、堪らなく愛しい。

「気持ちいいだろ…?」

「あっ…ん…あぁ…いいっ…」

桜の言葉を聞き、指の動きを早めた。
思いきり奥まで突っ込み、内壁を擦るように刺激していく。

「あぁぁん!あっ…やっ…あん…」

一際高い声を上げて、桜は羞恥心を忘れて鳴き出した。
何時もの強気な表情ではなくて、妖艶な表情を浮かべている桜。
感じている証拠だと解ると、嬉しくて、余計にいじめたくなってくる。
厭らしい音を響かせながら、桜を絶頂へと導いていく。
先程より指を深く、早く動かすと、桜は体を反応させた。

「あっ…だめっ!…そんな激しく…しないで…」

「激しい方が気持ちいいんじゃねぇのか…?」

「だめっ…!いやっ…ん…あぁぁ――!!」

秘部をヒクつかせながら、甲高い声を上げて、桜は果てた。
指を抜くと、蜜が溢れでる。
乱れた呼吸を整えている桜を見て、すぐに、欲は最高潮に高まっていく。
快楽のあまり溢れた涙が瞳を濡らして、うるんだ瞳。赤く染まった頬。それだけでも、興奮するのには十分な要素であった。

「挿れるぞ…?」

「えっ?まだイったばっかで―――っ!あぁぁぁん!」

桜の返事を聞く前に、俺は我慢できずに自身を挿入させた。
桜の、こんな可愛い姿を見て、我慢なんて出来る筈がない。
普段クールな桜が、俺の腕の中だけでは可愛く鳴いてくれる。
心が擽られる様な征服感が堪らない。
桜の中を刺激する様に突き、腰の動きを早めていく。
その度に、桜の口からは可愛らしい声が漏れる。

「あっ…やぁん…はぁ…ぅ…あぁん…」

厭らしく響くのは、二人の結合した証と、桜の甘い鳴き声だけ。
広い部屋にはよく響き、耳にはっきりと届いて、思考にはっきりと刻まれていく。

「桜…っ…」

「景…吾…っ…あっ…ん…」

桜自ら首に腕を伸ばす。
甘い声を漏らしながら、甘くすがってくる姿は、普段からは想像が出来ない。
しかし、それを可愛いと思い受け止める俺は、きっと桜に溺れているだろうなぁ…。
好きで好きで仕方ない。

桜が欲しくて仕方ない。
何時でも、桜しか欲しくない。
唇を重ね、桜の声を奪う。

「ん…あっ…あっ!ダメ…っ…」

「くっ…!」

桜の限界が近い事を示す締め付けに、俺は眉間に皺を寄せた。
刺激され、余計に桜を感じる。
桜が反応を示す度に、心は優越感に支配される。
律動を早め、桜の限界を縮めていく。

「あぁん!あっ…はっ…ダメっ!そんな早くしちゃぁ…あっ…」

桜の限界の果ては、手の届く範囲にある。

「桜…っ!」

俺の限界の果ても目の前にある。
俺に抱きついている桜の腕に力が篭った。
すがってくる様な桜の腕に、一瞬だけ口許を緩めた。そして、桜の中で尽きる準備をする。

「出すぞ…っ!――っ!」

「あっ…けぇっ!ダメっ…んぁ!あっ!あぁぁぁぁぁ!」
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