企画夢

□会いたくて
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久しぶりのデートに。



ワクワク



ドキドキ



止まらないよっ!





会いたくて





今日は長太郎との久しぶりのデート。
お互いに、部活が忙しくてなかなか会えなかった。
桜は今三年。だけど、部活引退までにはまだ時間がある為、マネの仕事をこなしている。
一方長太郎はというと、相も変わらずの部活ざんまい。
学校が同じなら、いつでも好きな時に、会いたい時に会える。が、学校が違うと、思い通りに行かないもの。
しばらく会えなかった期間は辛くて、すごく寂しかった。だから、お互いに温もりを感じあいたいと思うのは当然で、ずっと一緒にいたいなんて考えてしまうのも当たり前。
頻繁には会えない。だから、久し振りのデートが嬉しくて仕方ない桜。
はしゃいで、しょっちゅう長太郎に抱きついては、慌てられた。

「ちょーたっ!」

「わっ!!桜!?」

恋人同士なのに、何でこんなに恥ずかしがるのかが解らない。
照れ屋というか、恥ずかしがり屋というか…。慣れていないみたいだ。
顔を真っ赤にして慌てる長太郎は、すごく可愛くて、桜はそんな長太郎も含めて、大好きなのだ。

「あっ…ここの公園…」

桜が、ふと足を止めた。
通り過ぎようとした、懐かしい公園について、桜はうっとりとしながら話し始めた。

「この公園懐かしいねぇ」

「ホントだ。最近来てなかったもんね」

どこにでもあるような、普通の公園だけど、二人にしてみたら、大切な思い出の場所。
ここで、二人は初めて結ばれた。そして、恋人としての第一歩を踏み出したんだ。
昼間は誰もいない公園。鬱蒼と茂った草村を子供が怖がり、誰も近づかないのだ。
しかし、桜は長太郎の腕を引っ張って、茂みへと走り出した。

「桜…いきなり引っ張っるなよ…」

「ねぇ長太郎」

桜の声が、少しだけ震えていた。でもそれは、戸惑っている気持ち。
久し振りに会えた。ずっと会えなくて寂しかった。
早く会いたくて会いたくて仕方なかった。だから、温もりを求めてしまうのは仕方がなくて…。

「しよ…?」

「えっ!?で、でも…」

「したくないの…?」

「いやっ!そういうわけじゃ…」

顔を真っ赤にして戸惑う長太郎。当たり前の反応で、決して間違ってはいない。
長太郎の理性を振り払おうと、桜は長太郎に抱き付いた。

「ちょっ!!桜!?」

「もう…我慢できない…」

うるっとした上目遣いで懇願され、長太郎の理性は静かに切れた。
顔を赤く染めたまま、仕方ないな…といい、桜を抱きしめ返した。
久し振りの行為。手加減できるかが、一番悩むところだ。


* * *


桜の両足を持ち上げて、長太郎は桜の中に突き立てたモノを、動かしていく。

「あっ…あぁん…はっ…ん…」

周りに聞こえるのは、桜の鳴き声と、愛液が掻き混ざっていく厭らしい音だけ。
行為に夢中な二人が、周りの様子なんて気にかける余裕なんてない。
幸いなことに誰もいない時間帯だし、昔より木や草が生い茂っているから、見付からる可能性は低い。
長太郎に抱き付いて、与えられていく快楽に耐える。
何度も何度も、長太郎は最奥を突いていく。それが、たまらなく気持ちいい。

「あぁぁっ…はっん…あぁっ…チョ…ちょたぁ…」

背中に寒気が走った。
波は、もうすぐそこだ。
我慢の限界になり、自身を締め付けていく。
桜の、イク直前の合図。

「あっ…だめっ…イクよぉ!」

霰もない桜の声に、長太郎自身も、我慢の限界だ。
快楽を、解放していく。
桜を、思い切り突き上げていく。

「くっ…!」

「あぁぁ──!」

耐えきれなくなった桜は、甲高い声を上げて絶頂を迎えた。
乱れた息を整えて、焦点の合わない目で長太郎を見詰める。
まだはっきりとしない思考で、考えることはただ一つ。

「大好き」

そんな桜の言葉に、長太郎は照れたように笑って見せた。
そして、桜の唇に口づけを落とした。


会いたくて会いたくて仕方なかった。
愛してほしくて仕方なかった。
毎日会えないから、募っていく一方の想い。
でも、全て満たしてくれるのは、長太郎だけなんだ─…





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