頂き&捧げ小説☆

□love sweet
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当時は、神の眼が盗まれ、その行方を追っていた最中だった。

ノイシュタットに立ち寄ったのも、その主犯格の部下を捕らえ、その尋問の為でもあった。
だから、観光する暇も無ければ、遊ぶ暇さえも無かったのだ。

だが、リオン以外の人は自由にしていた為、少しは楽しめた様でもあった。


――――そんな青年も、その楽しめた一人に入る。


「スタン、そんな顔をして、そんな事を言うな。何の為に此処に来たのか分からなくなるじゃないか。」

リオンは、金の青年・スタンの長い髪を一房手に取ると、優しく弄りながら、そう告げた。
そして、最後はその手にした髪にキスをする。

「うん…そうだね…////」

そんなリオンの流れる様な綺麗な動作に、恥ずかしさを感じながら、柔らかく笑った。

「今日、此処に来たのも、あの時、楽しめなかったリオンの為でもあるしな。」

「そう言う事だ。其れに、言い出しっぺはお前だぞ。そのお前が、一々落ち込んでいては話にならないだろう?」

リオンは、そう言いながら、今度はスタンの頬を優しく撫でる。

「分かったよっ!////もう、ほらっ、行くよっ!////」
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