笑顔に笑って

□合宿2日目
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今日から夕飯は皆がお風呂に入ってからだから、私は千代ちゃんと手分けをする事になった



「藍ちゃんはお風呂掃除と夕飯の下ごしらえとどっちがいい?」
「風呂掃除!」
「えっ!いいの?面倒くさい方選んで!?」
「ん?良いよ!というか料理出来ないから…」


そう言うと昨日の悲惨さを見ていた千代ちゃんは思い出した様に「あぁ、そっか」と笑った




「じゃあ私は志賀先生と下ごしらえするからお風呂掃除はよろしくね!」
「任しといて!!」















で、風呂場に移動した私
意外と汚れた様子が無いのは昨日キチンと掃除をしたから



「おーっし!やるかー!!」

と誰もいないのに気合いを口にしてみる





デッキブラシを持ってゴシゴシ擦る
一生懸命やっていたせいか、徐々に額からは汗が伝ってくる


あっちー…




私は一旦部屋へ戻って風呂掃除に最適な格好に着替えた















タタタタタ

「あれ?藍ちゃん?」


部屋から風呂場に戻る際に台所の脇の廊下を通ると、千代ちゃんが声をかけてきた



「なぁにー?千代ちゃん」
「もうお風呂掃除行ったのかと…ってどうしたのその格好//」
「え?」


千代ちゃんはポッと頬を染めながら聞く



『どうしたの』って…普通の格好だけど…

青のキャミに黒のショーパン。それに短かい髪を無理矢理2つに結ってある



「な、何か変…かな?」
「いや!全然変じゃないよ!!(むしろ可愛い///)」
「確かにちょっと派手かも…」
「そんな事ない!ただ、」
「『ただ』?」
「掃除し終わったら着替えてね!(ナマ足超綺麗///)」
「う、うん…?」


よくわからないけど千代ちゃんがそう言うならそうしよう




「じゃ、掃除してくるね!!」とその場を去ろうとすると後ろから千代ちゃんが再び声をかけた


「男子に見つかっちゃ駄目だよー!!」



何で?



















風呂場に戻って来た私は張り切って掃除を再開する


30分経ってようやく掃除は終わり
後は湯を張るだけになった




「佐久間ー!!」
「え?」


名前を呼ばれたかと思うとガラガラっと扉が開き泉が入って来た



「どうしたのー?」
「いや、しのーかが…」
「千代ちゃん?」


千代ちゃんがどうかしたのかな?




泉はチラチラと後ろを振り替えっていて落ち着きがない

手には私のジャージ



何で私のジャージ!?
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