紅キ桜、紫ノ桜

□再開そして取り戻したもの
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サーッ

歳が先に入って行く

俺も少し戸惑いながら部屋に入って行く

「「「っ!!」」」

「あ、え、えっと、新選組に戻ってもいいですか??」

言う事が思いつかず思わず変な疑問形になってしまった

しかも声が震えてしまった

・・・・・・・・・・。

返事が返ってこない

視界が涙で歪んできた

やっぱ駄目なのだろうか

「・・っ!勿論だぜ!」

え?勿論?戻ってもいいのか?

平助っ!

「あんたが居なきゃ仕事にならないからな」

一っ!

「もう離さねぇからな?」

左之っ!

「左之さん何言ってるの?漆黒は僕の傍にずっといるんだからね、ね?漆黒」

総司っ!!

「おいおい、二人ともやめろよ、見苦しいぜ?漆黒は俺だよな?」

新八っ!!

「てめぇらいい加減にしやがれ!漆黒、・・さっきも言ったけど俺がお前を守ってやるからな」

歳っ!!

「漆黒ちゃああああん!よかった!戻ってきてくれて!!」

勇っ

「ウッ皆、ありがとぉ、皆、大好きっ!」

満面の笑みで笑う

あぁ、俺はこんなにこの場所に依存してしまていたのだろう

いつの間にか心を許してしまった自分

そんな自分に嫌気がさす、それと同時にそんな自分も悪くないと思っている自分がいた

顔を真っ赤にして下を見ている皆、勇以外、勇は豪快に笑っている

話が終わると皆はそれぞれまた酒やらなんやら自由にやり始めた

さーてとー、お酌でもしてあげますかな

まずわあああああ!

上機嫌な漆黒

「平助っ!酌してあげるよ!」

ねっ?と、首をかしげる

酌って楽しいんだよな、なんか

「っ!あぅ!」

あぅ?

どした?もう酔ったんか?

コポコポコポ

「ゴクッ、ぷはぁー!なぁ、漆黒も飲めよ」

ゲッ

明らかに分かるほど顔が引きつった俺

えっ!俺酒弱いんだけど・・・

「えっ、ちょっと!」

「いいから、いいから」

そう言ってお猪口を差し出してくる

・・・。どすっか

ウッ・・しょうがないなぁー

ゴクッ

「ぷふぁー、ん?中々美味しいねぇー」

あれ?酒ってもっと不味くなかったけ?

「ハハッそうかっ!?じゃあもっと飲めよ」

平助はドンドン酒を進める

俺はそれを一気に飲み干す

先ほどからこれの繰り返し

あぁー、頭くらくらしてきたぁー

あっついよぉー

体が夏場にいる様あっつい

「へいしゅけー、もうのめなぁーい、しかも、あっついしぃー、なちゅか、なちゅだー」

うああ、マジであっつい

着物を脱ごうとする

「っ!?ちょっ!何やってんだよっ!」

それを阻止しようとする平助

「なんでぇー、いいじゃあん、ちょっとだけさー」

本当にもう限界のトコまで着物を肩からずりおろす

「っっ!!おい、もう、俺無理いぃぃぃぃ!!責任とらねぇからな!」


そう叫んで平助は俺に顔を近づけ甘い甘いキスをする

「んんっ、んんっ、はぁ、んっ、ふぁっ」

甘い口付は止まることなく続く

やっぱり体が動かない・・

平助が舌を絡めて来る

俺は無意識にそれに絡めていた

甘い口付が暑い今に余計に熱く感じた

「んんぁ、はぁ、はぁ、んんっ」

息をできる隙がほとんどない

「へ、んっ、い、すけぇ、あぁんっ」

平助が殆ど見えかけている胸をペロッと舐める

「んやぁ!」

思わず大きい声をあげてしまった

「「「!?」」」

異変に気付いた皆が止めに入る

「平助っ!てめぇ何やってやがんだ!」

「んぁ、はぁ、はぁ、はぁ、邪魔しないでくんない?みんな」

口から離れると銀の糸がツタル
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