紅キ桜、紫ノ桜
□信じてくれるか?
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さっきの空気とは違って真剣な空気が部屋には漂っていた
サッ
襖が開いて山南とか言う奴が入ってきた
山南が座ったのを確認し千鶴は話して言った
「私雪村千鶴と申します、半年前のことです」
そう言って千鶴は半年前の事を話していく
「頼りの松本先生も留守で、いてもたっても居られなった私は京の都まで旅してきたのですが父の行方は一向に分からず、途方に暮れていたとこにあの浪士たちに絡まれて・・」
そうなのか、千鶴もえらいな、俺の親父なんて・・・・。
「そうか・・・。父上を探してはるばる江戸から・・大変だったなぁ」
「あなた、雪村千鶴といいましたね、もしかしてあなたの父上は蘭方医の雪村綱道氏では?」
「!父をご存じなんですか!?」
ふぅーん千鶴の親父って蘭方医なんだ
「っ!」
「綱道さんの娘さんだと!?」
「おい、オマエどこまで知ってる」
「?どこまでって?」
「とぼけるな!綱道さんの事だ」
「どう言う事ですか!まさか父に何かあったんじゃ・・」
斎藤が千鶴の親父の事を話していき、千鶴の顔がドンドン暗くなっていくのが分かった
色々話した結果千鶴は新選組に保護してもらえる事になった
「あ!ありがとうございます!」
「君は殺されずに済んでよかったね、とりあえずはだけど」
「は、はい」
「まぁ!女の子となると手厚くもてなさんといかんな!」
「しんぱっつぁん女の子に弱いモンな、でも俺はどっちかって言うとあっちだな」
「俺もそうだけど・・・」
「俺もあっちのが好みだな」
何こそこそ話してんだ?あいつ等
「しかし彼女を隊士として扱うのも問題ですし彼女の処遇は少し考えないといけませんね」
「だったら誰かの小姓にすればいいだろ、近藤さんとか、山南さんとか」
「やだな、土方さん、そういうのは言いだしっぺが責任取らなきゃ」
「なっ!!」
「あぁ!歳のそばなら安心だ」
ははははっ、焦ってる
「そう言う事で土方君、彼女のこと宜しくお願いしますね」
「さっすが副長!頼りになるねー」
「あぁ!よかった!よかった!」
まぁ、土方のそばなら強いし守ってくれるから、千鶴を任せてもいいかな
「て、てめぇら!」
「「ハハハハハハハハハ」」
いいな、こういう空気