紅キ桜、紫ノ桜
□隊士として
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あれから部屋の中で千鶴と色々話していた
「千鶴ってさー、嘘つく事ってどう思う?」
「嘘つく事?うーん、いけないと思うけど、ホントに大事な時になら嘘言ってもいいと思うよ」
そうゆうモノなのか?
「・・・・そっか、」
「漆黒ちゃん?どうしたの??」
千鶴が心配したように声をかけるから
「ん!気にすんな!何でもないからよ!」
無理やり笑顔を作って元気な素振りを見せた
「ねぇ、漆黒ちゃん?その、そんなカッコしてて寒くない??」
「あぁ、これ?全然寒くないよ!慣れれば全然余裕!」
「そっか!・・・」
千鶴がジーッとこっちを見つめてくるから、思わず
「そうそう!俺こんなの持ってるんだけどさ!」
話を変えてしまった
それからは族のたまり場に持っていくはずだった荷物をあさり千鶴に見せていた
はじめて見たモノに千鶴が眼をキラキラ光らせて興味心身に見てくれてよかった
それと俺が持っていたハートの花びらが四つ集まった、まぁ、四つ葉のクローバーの葉っぱがハート型になったって感じのネックレスを一つあげた
色は俺の瞳と同じ色の輝いた蒼だ
これは俺の鬼の力が込められているネックレスだ、浪士とかに襲われそうになったり、斬られそうになったり、連れてかれそうになったら千鶴を守ってくれるモノだ
まぁ千鶴が怖いとかヤダとか強い気持ちに反応するってことだ
まさかこんなものがココで役立つなんてな
持っててホント良かったぜ
千鶴に早速つけてあげた
「これは千鶴を守ってくれる、俺の変わりだ、大切にしてくれよ?」
そういうと千鶴は満面の笑みで
「ありがと!漆黒ちゃん!大好きっ!」
と言って抱きついてきた、かわいいな、おい
今度幹部全員分作ろうかな、一週間以上寝込むけど
イチオ、ネックレスの事は歳に言ってみんなにも伝えるように言った
まぁ神風家に伝わるモノだって言ったけどね
嘘はついてない
あんな偽善の言葉とは違う!
そんな嫌な記憶をかき消していると