紅キ桜、紫ノ桜
□外出許可!
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=元治元年五月=
千鶴は洗濯しながらチラチラと一を見ていた
「何かいいたい事があるのか?」
「あっ、いえっ、その、そろそろ父を捜しに外に出られないものかなぁと思って」
いったん素振りをやめ
「それは無理だ、今は体調をくづしている者が多く、あんたの護衛に隊士をつけるほど人員の余裕が、ないっ」
そう言ってまた素振りを始める、一
「そうですか・・」
「僕たちが巡察に出かけるときに、同行してもらうって、手もあるけどね」
「本当ですか!でしたらぜひ同行させてもらえませんか!?」
「でも、巡察って命がけなんだよ?下手をすれば死ぬ隊士だってでる、最低限自分の身くらいは自分で守れるようじゃないと、連れていけないな」
「私だって護身術くらいは心得ています、小太刀の道場にだって通ってましたし」
「ならば、俺が試してやろう」
そのころ漆黒は
「ふぅーやっと着れたー、つーか誰だよ!こんなに短くしたの!!もうほとんど見れてるじゃねぇか!!アイツか!赤髪バカか!」
漆黒は族にいたころに貰った着物を着ていた
耳には大きい☆の形の蒼く輝いたイヤリングをしていた
髪は新八に貰った桜のゴムでとめて
「まぁいいかな!よし!感想聞いてくるか!」
廊下に出てしばらく歩くと
お!総司発見!
「そーうーじっ!見ろこれー!似合・・おっと!」