紅キ桜、紫ノ桜

□ご褒美?
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薬を飲んで部屋に戻ると

「漆黒、ちょっといいか?」

ボーッ

漆黒はずっと畳を見ていて歳の声に気付いてないようだ

「漆黒?入るぞ?」

・・・・・。

サーッ

サーッ

襖の開け閉めの音にも気付かず、ただただ畳を見つめていた

「漆黒?おいっ!」

異変に気付いたのか声をあげるが反応しない漆黒に歳は長い指で顎を上げ

「漆黒こっち見ろ、俺だ、分かるか?」

「と、し・・・・・?どうしたの?」

「お前・・・。大丈夫か?その、」

「うん、大丈夫だよ」

「嘘つけっ!すまなかった!俺が、守ってやれなくて」

「守ってやれなくて」その言葉に反応したのか

「えっ!?歳のせいじゃないよ!もう大丈夫だって!ね?」

「・・・そうか」

「心配するな、俺達はお前の味方だ」

「うん!」

「もう、大丈夫みたいだな」

歳が微笑んだきたから微笑み返した

「漆黒、今日原田たちの巡察に着いていけ、他の隊から見習える事もあるだろうからな」

「分かった!ありがと歳!」

よしっ!なんとか頭が回ってきたぞ!
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