紅キ桜、紫ノ桜

□存在理由
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俺はあれからの話を一に聞いた

広間に来いと呼ばれたので、一と一緒に広間に行った

もし、鬼の力の事を聞かれたら・・・・。

でも今その事を話すときではない、

時が来たら話すからあいつ等は待っててくれるだろうか、、

広間の扉に手をかけ

深呼吸を小さく一回し

スーッ

「・・・来たか、そこに座れ、斎藤もだ」

「うん・・」

「はい」

皆の視線が痛い

ゆっくり座布団の上に座る

「漆黒ちゃん、具合はどうかな?」

「大丈夫」

「そうか、良かった」

ニパッと笑う勇に安心感を持つ

「いきなりで悪いが漆黒、隊士に使った力はなんだ?」

っ!

「っ、、、あれは、一部の者しか持たない力、でも、今はその事を話すときではない、、、いつか絶対に話すから、待っていてほしい・・」

歳は少し考えてから

「・・そうか、、あぁ、ずっと待っててやるよ、これは約束だ」

約束・・・

「うん、絶対だ」

「話を変えるがお前、過去に何があった?」

か、かこ・・

「っ!聞きたいのか・・?」

「あぁ、少しでも話してお前の過去という名の荷物を軽くできるならな」

歳、、

「っ、ありが、と」

そう言い過去の思い出したくもない話をした

「俺には当たり前のように親父とお袋が居たんだ、だが、そいつ等は本物の俺の親じゃなかった」

みんなは黙って聞いている

「そいつ等は俺を利用する為に本当の俺の親を何処かにさらって、何処かに閉じ込めた」

なるべく未来の言葉使わないようにしなきゃな

「で、俺は本当の親を助ける為に偽物の親の脅しに従ったんだ」

「脅し?」

今までしゃべらなかった歳がその言葉に反応した

「そう、俺は偽物の親が偽物って気付いて、偽物の親に、本物の親はどうしたんだ?って聞いたら」

「「ついにバレてしまったか、お前の親は我らが漆黒龍組にいる、お前の親を殺されたくなければ漆黒龍に従え」と言われたんだ」

今思えば、本当になんで必死になってたんだろうと思う

「漆黒龍組?なんだそりゃ?」

「殺し屋だよ、簡単に言えば、ね」

未来では一番有名な殺し屋

「だから従ってきた、日に日に俺は強くなっていった、なんでだと思う?」

皆に聞いてみた

「っ!もしかして・・殺しをしてたからか・・?」

さすが歳

「そう、俺が殺しに慣れていたのも漆黒龍に頼まれた組を一人で潰しに行ったからだ、100人以上居る所をな」

「今ではそんなの数分で潰せる」

「「「っ!」」」

どうする?俺を突き放すか?

「だから形だけは漆黒龍組が守ってくれた、色々な者から、な」

「漆黒龍は命令に逆らわなければ親は一年後に返すと言った」

あぁー、やばい泣きそう

「俺のその時の大切な者は親だ、だから自分が血に汚れていて犠牲にしても、顔を一度も見た事がない親を助けたかった」

「だけど、親は既に殺されていたんだ、俺は、意味のない事をしてしまったんだっ、」

大切な者の為に沢山の人を殺した
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