紅キ桜、紫ノ桜

□晩御飯
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で、今、俺は平助から貰おうと思った着物を総司が自分のをくれると言ったのでお言葉に甘えて今着替えているとこだ

まぁ女しかいないし、サラシ巻いてるから全然いいよな

って思ったけど千鶴は恥ずかしがって、窓を開けて景色を見ていた

サラシはたくさん持っている、ていうか沢山入ってたのに気付いたのは最近だ

誰だよこんなに入れたの・・

今は蒼いサラシに薄水色と白の雪の結晶が描いてあるサラシを巻いている

今の時期にはぴったりだ!

総司から貰った着物は全体的に黒の着物に白の模様が少し入っていたり、襟元とかが白だったりだから黒と白が主だな

それにズボンだったから切って自分なりにアレンジして縫ったらスカートになってしまった、だってぶかぶかだったんだもん、、そんなに短くないよ!!

あと、黒のニーハイ靴下を履いた

「よいしょっと、よし着れた!」

着方も千鶴にばっちり教えてもらったから、一人でも出来るようになった

あ、ネックレス付けるの忘れてた、着替える前につけていたピンクのハートのネックレスを再び付け、千鶴を呼ぶ

「千鶴ー、もういいよー、つーかこれでかいなー、サラシ少し見えてるじゃんかよー」

「それは君の心がけ次第なんじゃじゃないかな?」

「!はい!?誰?」

愚痴愚痴いいながら千鶴に近づいていくと、男の声が聞こえてびっくりした

「へっ!?え!で!ど、どうして沖田さんが!?」

「あれー?もしかして気付いてなかったとか?この時間帯は僕が君達の監視役なんだけどなぁ」

なんだ総司かよ

「もしかして私の独り言も全部・・」

「フフフッ」

「なーにやってんだっ、二人とも!」
そういうと漆黒は窓から飛び降り廊下に見事に着地した

「!吃驚させないでよ漆黒ちゃん、あっ、僕の着物着てくれたんだね。似合ってるよ」

「アハハハ、ごめん、ごめん、そう!?ありがとっ!ちょっと大きいけど大きめの方が俺は好きだから!ちょうどよかったよ!ありがとね!総司!!」

「ハハハ、どういたしまして」

「ねぇ?何やってたの?独り言って何?」

「それはね、千鶴ちゃんが・・・・」

「あわわ!!違う!違う!気にしないで漆黒ちゃん!」

なんだ?なんだよ?気になんなぁー

「そう?」

「夕食の支度が出来ているんだが、そろそろいいだろうか」

一だ!あれでも俺に気付いてないみたい、まぁ総司がまん前に居るからな

もう一つの声が近くから聞こえてきた

「斎藤さん!あの、斎藤さんもずっとそこに・・」

一はゆっくりとうなずくと

千鶴はなにかに失敗したような顔をしていた

「あのさー、飯の時間なんだけど、」

向こうから高い声の持ち主が来た

「俺は仕事がある、先に食べていい」

「片時も目を離すなって土方さんの命令だからねぇ」

「だったらコイツも俺らと一緒に食わせればいいんじゃねぇの?」

「部屋から出すな、との命令だ」

「いいじゃん、土方さんは大阪出張中なんだしー」

「・・・そうだね、僕もこの子が食べてるの見てるだけなんて退屈だし・・」

そういうと一が持っていた俺と千鶴の食事を平助に持たした

カタッ

「え?なんで俺にわたすんだよ」

「言いだしっぺは君だから、さぁ行くよ」

「あれ?漆黒は??」

「え?そこにいるでしょ?って、あれ?」

漆黒はいつの間にか千鶴を廊下へと出しおしゃべりしていたのだ

そして千鶴はなぜか顔が赤い

平助と一は漆黒の姿を見て、顔を真っ赤に染め、漆黒に近づき

「漆黒!何やってんだよ、おまえは!!」

「え?何?平助」

「そんなカッコするなといっただろう!また襲われるぞ!」

一までさぁ〜

「えー、全然ダイジョウだよ、襲ってきたらぶっ殺すから」

笑顔でそんなことを言う漆黒にそこにいた全員がため息を吐くのであった

「まぁ、僕が漆黒ちゃんは守ってあげるから大丈夫だよ」

「ホント?ありがと!何から守ってくれるかしんないけどな!それより!はやく行こうぜ!!」

「あ、あぁ」
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