紅キ桜、紫ノ桜

□隊士として
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サーッ

襖が開き

「あれ?左之じゃん、どったの?」

「っ!ちょっと広間に来てくれねぇか?」

なんで一瞬驚いた??

「ん?なんで?」

「漆黒がどこの組に入るか決めんだ」

「分かった、じゃあさ千鶴行こっ!」

「いいの?私も・・・」

段々暗い顔になりつつある千鶴に

「もちろんだろ?千鶴は俺の友だからな」

「ありがと!!」

やっぱ千鶴は笑ってた方がいいよな!

「おっと、ちょっと待ってくれるか?」

部屋を出ようとしたとき腕を佐之に掴まれた

「千鶴先に広間に行っててくれるか?」

「あ、はい、分かりました」

千鶴が出ていくと襖を閉め俺を壁に押し付け、動けねぇように片手を俺の頭の横に置いた

不覚にも左之がドアップだったからドキッとなってしまった

そこからは心臓がバクバク

「さ、左之?どうしたの?」

なるべく平然を保って聞いてみると

「漆黒オマエ誘ってんのか?そんな格好して」

「え?別に誘ってないよ?」

「はぁー、分かってねぇな漆黒は・・・。」

すると左之が俺の肩に顔を埋めてきた

「っっ!?さ、さのぉー、はなれ、て、よ」

「その声も反則、もう耐えらんねぇよ」

佐之が肩から顔を上げ俺に触れるだけのキスをした

「っ!さ、左之!?」

「ごちそうさん、今度は深い口づけいただくぜ?」

その言葉を聞いた瞬間顔がボッっと音を立てそうなくらい真っ赤になった

「真っ赤な顔も可愛いぜ、俺の嫁さん」

「っ!!か、らかうな!!」

すると左之が耳元に顔を近づけ

「それと、オマエ今サラシ巻いてねぇだろ、胸の谷間モロ見えてるぞ」

「っ!へっ!?嘘!?あー、でもしょうがないだろ?サラシ、荷物あさってたらどっかいったんだよ、それにこれもともと肩出ちゃうやつだし・・!!」

「はぁ・・・。しょうがねぇな、とにかく広間行こうぜ、襲われそうになったら助けてやるよ」

「ありがと!左之!!カッコイイな!!」

笑顔で言うと

「おいおい、もしかして、もう一回キスしてほしいのか?今度はあまーいヤツにしてやるよ」

って、言って近づいて来る左之に

「いやいやいや!してほしくないです!今はそんなことより広間に!!」

ガシッ

左之が漆黒の腕をつかみ

「え!?ちょっ!マジで!今は無理無理!また今度ねー、はい、だから離してぇぇぇ!!」

「駄目だ、お前が誘っといてそれはないだろ?」

「ちょっ!マジ!助けてー!新八ー!平助ー!はじめー!総司ー!歳ー!千鶴ー!」

あんまり大きな声は出せなかったが気付いてくれたらしく

ダダダダダダダダダダダッ!!!

廊下を駆け走って来る音がする

それも大人数の

一番についたのは一

「漆黒大丈夫か!!何があ・・・、左之貴様!!許さん!!」

「一!来てくれたのかっ!!」

一に思いっきり抱きつくと顔を赤くしながら抱きとめてくれた

「左之が壊れた・・・」

眼をうるうるさせ上目遣いで見てくる漆黒をギュッと一は抱きしめた

「やばいな、耐えられんかもしれん」

「漆黒ーー!!!!どうしたぁぁぁ!!??」

「左之に襲われたそうだ」

一が代わりに答えてくれた

「なんだとぉぉお!?左之てめぇ抜け駆けしやがったな!」

あれ?何も聞こえないぞ?あ、一が手で耳押えてる、なんで?

「左之さん僕の漆黒ちゃんに手を出した事後悔させてあげる」

「いや、待て悪かった!ちょっと、だって誘ってきたんだぜ?やばい姿で!」

ブシュぅぅぅぅぅう!!

新八何を想像したか分からないが鼻血を出してダウン

「お前等いい加減にしやがれ!いいから広間に来い!」

あー寒ッ!!一、いいなぁーマフラーみたいなの、あったかそう・・・

「一!それ暖かいか?」

マフラー?を指さして言うと

「あぁ、漆黒寒いだろう、使え」

首からマフラー?をとり俺に巻いてくれた

「フフッ暖かい、でも一も寒いだろ?一緒に巻こうよ」

一は顔を一気に赤くして「だが・・・」とか言ってる

「いいから!ほらっ!」

一とは慎重さがほとんどない為すごく使いやすかった

「暖かい・・・。礼を言う、漆黒」

「いいって!それより一ってなんでこんな暖かいんだ?」

一はそんな漆黒に必死にたえていました

それから・・・広間に皆集合して・・・
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