紅キ桜、紫ノ桜
□山南さんの怪我
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「土方さん、山南さんの怪我、本当のトコロどうなんですか?」
「何とも言えん」
もう真剣を振り回すことはできないのに・・
「何をしている」
「えっ」
「誰が部屋を出て、ココで食事をしていいと言った、お前もだぞ漆黒、俺が戻って来るまで部屋を出るなといっただろうが」
「ん?あぁ、いいじゃん!別によ!」
「はぁー、まぁいい、それよりお前その着物なんとかしろ」
「なんで?似合わなかった?」
「い、いや、似合って、はいるが、少しは肌の露出を避けろと言っているんだ!」
照れながら言う歳
「だってさー総司がくれたから大きいに決まってるじゃん、それになんか長いズボンとかって、慣れてないから、なんか変な感じするから切ったし」
「はぁ・・・。もう好きにしろ、それと、雪村なぜお前はココにいるんだ、」
「俺が強制的に連れてきた」
うん、きっとこれなら納得してくれるはず!
「あぁー、いや、歳、それはー、俺が」
勇!
「俺が誘ったんだ、一緒に食べようって」
平助!
「いや、俺が言ったんだ」
新八!
「いえ、私が」
源さん!
「俺が言ったんだよ」
左之!
「お前たち・・勝手に」
「いいじゃん飯くらい、千鶴は逃げないって約束して、実際この半月逃げようとしなかったんだから」
「漆黒がココにいるからなぁ」
「たかが半月だ、それに例え漆黒が居たとしても逃げる可能性は無いとは言えない」
うーん、まぁ逃げないと俺は思うけど、千鶴は俺とも約束したしね
「そんなに心配なら土方さんが監視したら?つきっきりでさ」
「何?」
「ッフ」
「どうだ歳、食事くらいはココで取るのを許可してやちゃあ」
うんうん
「近藤さん、あんたがそんなに甘くっちゃあ、この先隊の統率が乱れるぜ?」
「あぁー、」
そんなとこが勇らしいのに
「あの、私やっぱり自分の部屋で食べます・・」
・・・・・・・。
「食事だけだぞ」
「え?」
!歳って意外といいとこあんじゃん!
「んじゃ、俺も飯にするか」
「あぁ、今、膳を用意するよ」
「やったじゃん、千鶴、これからも皆と一緒に飯が食えるなっ」
「はいっ」
フフフッよかったっ