文章
□とある眞魔国の物語
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「結局眞王があのおふれ出してから1ヶ月近くたつけどさ、誰も来ないし・・・ていうか最近眞王もみなくなったからもうほっとかれたのかな?」
ユーリ陛下はさすがにあんなおふれではこないだろうとは思ってはいたが、少しは期待していた様子ですね
見放されたのかもと思いながらも護衛隊長の1人であるデューターに愚痴をこぼしておりました
「一応国のおふれだから誰か勘違いしてきちゃった〜ぐらいはあってもいいじゃんか!!逆にむなしくなっちゃうし・・・」
「駄々をこねるな。別に眞王はお前に毎日会いに来ているぞ?」
「へ?俺見かけてないよ?」
「当たり前だ。俺たちがしっかり追い払っているからな」
「はぁ!?何でそんなことしちゃってんのお前ら!?」
「勝手にお前に婚約者を設けようとしたからだ。・・・お前とは身分が違うからな・・・だったら一生誰のものにもならないでほしい」
「俺に一生結婚するなと!?うう〜、いくら王だからってそこまで国に貢献しなきゃいけないの?」
まさか眞王が今こうしている間も追い払われているとは微塵も気づいていないユーリ陛下でした・・・
それ以上に目の前にいるデューターの言葉に含められた意味にも気づけずにいる辺り、相当な大物でありますしね