文章
□拾った猫
1ページ/2ページ
今日は、ひどく嫌な日だ。
無駄に仕事(書類だけ)は多いし、嫌な奴(ケルナー)は見かけるし、最悪だ。
何よりも
(・・・この天気・・・)
まるで滝でも見ているかのように強い雨が降っている
(今の腐った国を洗い流してくれればまだ良いものを・・・)
一人愚痴をこぼしながら、これからこの雨の中を帰るときのことを考え、また憂鬱になる
運の悪いことに、本日は車ではなく用があるため徒歩で来ている
傘は一応持ってはいるが、この雨では意味がない
(・・・考えても、変わらんか)
自分の心を表しているような空を見上げ、傘を差し、家への帰路を急ぎ、踏み出した