□61の日
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「ロイ!仕事お疲れ!」

「ロイ!お茶持ってこよっか?」

「ロイ!これ旅先で見つけたお守りなんだけど…」

「ロイ!大好きだよ//」



今日のエドワードは何故だか凄く素直です。


…………何故?




*61の日*



「ロイ?肩揉んでやろっか」

「はっ鋼の……?」

「何?」



そういって上目遣いで返事をするエドワードにロイはまた深く違和感を覚える。


「ねぇ何?」

「………いや」



こてんと可愛く首を傾げるエドワードから目を逸らしてはぐらかす。

エドワードはそんなロイに深くも気を止めず、ふーん。と軽く返事をした。


何だ。

何なんだ。

旅先で変なものでも食べたのか。

私のエドワードはいったいどうしたんだ!?

そもそも、今日からこんななのか?

今日帰って来たばかりだから全くわからんが…

ここはアルフォンスに聞くべきか……?



「あの…大佐」

「中尉」

「少し、いいでしょうか」

「あぁ」



私に抱き着いたままのエドワードをちらちら横目に見ながらドアから小さく手招きする。

「すまないが鋼の。中尉が呼んでいる、離れてくれないか?」
「うん…」


巻き付いていた腕がようやく解け少しほっとしながらもロイの謎は深まるばかりだった。
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