テニスの王子様・短編集♪

□変わる、今
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昼休み

女「どんな手を使って佐伯君に取り入ったのよ!」

女「そんな平凡な顔でさぁ、マジウザイんだけど」

呼び出されました。はい。

何故だ。

それよりも情報が伝わるのはやいな。

まぁ取り入ってもないしウザくもない。

何故初対面の人に言われないといけないのだ。

そう言ったら飛んできた手のひらが頬に三連発、意外にこの子力強いな。

女「何その言い方!!キモイんだけど!!」

女「そうよ平凡顔のくせに!!」

「あんたドンだけ平凡顔に恨み持ってんだ。」

その言葉にまたキレたのか今度はグーパンチが繰り出された、学習能力無いな、私。

そう思いながらも今度は反射的に目を瞑っていたが、一向に痛みがこない。

何故だと思いながら目を開けたら、まだ暗闇の中だった。

抱きしめられた感覚があったため、人の壁だろう。

その人の壁を突き飛ばす勢いではずしたら、お友達の春風君だった。

激しくビックリ、飛ばされて尻餅付いている春風君が。

黒「酷いな、美羽。何も突き飛ばすこと無いだろ!」

「ごめん、何か暗闇の向こうが暗闇で、むかついた」

黒「なんだそれ。」

そう言いながら春風君は私の頭を撫でた。

しばらく和んでいると、ふと女の子達の事を思い出して聞いてみたら、

佐「俺が丁重にお帰りいただいてもらったよ。」

どこからともかく現れた佐伯君が答えた。

黒「おう!サエさんお疲れさん!」

佐「バネさんもお疲れ。」

そう言って爽やかに笑う二人が絵になるなっと思う自分がいた。

「所で何で二人が此処にいるんだ。」

出来れば佐伯君には会いたくなかったが、一応助けてもらった身。

その言葉を濁して言った。

黒「サエさんがお前の所に行きたいて言ってたから教室行ったんだけど、お前居なくてさ、探してたらな?」

佐「そうだよ!何であんな事になってたんだい?」

春風君が言いたいことを佐伯君が言った。仲良いな、おい。

「私の平凡顔に何か不満が有ったらしい。」

そう真顔で言った私に春風君は顔を真っ青にして佐伯君を指さしたのでうなずいた。

過去に春風君と仲が良いためにこうなったことが六回ある。

勘が良い春風君は気づいたみたいだった。
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