二人 の 絆


□第01話「A door」
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『あー!難しいッ!!もう!』


此処は200X年の日本。
夏の残暑がクソ眩しく、世間では夏休みな季節。

そんな中この話の主人公の、
藤川知里(花の17歳高2)は、台所でチョコレートケーキ(と言う名の核兵器らしきもの)を必死に創作していた。

理由は一つ、
“新しい事”を見つける為に。


『(あぁ〜…やっぱり料理とか向いてなさ過ぎなんだよ、ヤんなるなぁ〜)』


普段料理なんか殆どしない彼女にとって、
ケーキ作りなんてのは、正直至難の業だった。

もう、ボールには色が茶色なだけの、
何が何だか分からない物体が…


『やっぱりイメージクックはミスったなぁ〜、クッキングパ●見ながら作れば良かった…持ってないけど』


ブツブツ独り言を唱えながらも、謎のケーキ(核兵器)と格闘する。実際には、
ケーキに必要ない物が混入していたりする。


『(もう面倒臭いし…材料勿体ないけど、一応全部ブチ込んで…っと!)』


型に生地(?)を入れてオーブン20分間にセット。


『…まぁ自分で食わなかったら良いだけの話よね!』





夕方、藤川家のペットの鯉の元気がなかったそうな。おまけに池は何処となく茶色かったらしい。






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