二人 の 絆
□第03話「Sora' home」
2ページ/10ページ
ソラ母「可愛い娘ね♪
良いのよ、ゆっくしりて行って!」
カイリ邸での出来事の後、
無事知里は半裸のまま帰還する。
そして現在はソラ邸に来た。
住む所が決まるまで、
ソラ邸に泊まらせて貰えるらしい。
ちなみに今は、カイリの母の服(Tシャツと短パン)を借りて着ている。
ソラ母「それにしても可愛い子ねぇ。
うちにお嫁に来てくれないか――」
ソラ「ちょっと!母さん!
もう良いからっ!」
顔を真っ赤にしたソラが慌てながら、
微笑む母親の言葉を遮る。
『あ、あはは…』
こう言うのには余り慣れて無いらしく、
とりあえず苦笑しておいた。
ソラ母「じゃあ二階のソラの部屋の隣を使ってね」
『はい、有難う御座います』
ソラ母「うちの子もそろそろ難しい年頃だから、
知里ちゃん、気を付けてね」
『あ、はい!!』
ソラ母の笑いに、
何かを察した様に歯切れ良く返事する。
ソラ「なっ余計な事言うなよ母さん!
行くぞ、知里!」
『失礼します』
再びソラは顔を赤くして、
焦って知里の背中を押して逃げる様に階段を上がる。
ソラ「何かゴメンな」
途中、ソラが申し訳なさそうに口を開いた。
『ん、何が?』
ソラ「何か母さん、変な事言ってたから…」
『全然良いじゃん、面白い親だねー!』
ソラ「なら良いけど」
『ソラ君のド変態っぷりは、
母親譲りって訳か』
ソラ「何その解釈?
明るく納得した様に人様を傷付けるなよ」
⇒