二人 の 絆


□第06話「A seaU」
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『ソラ君水ひっかけるの止めっ…!
しょっぱい!!!』

ソラ「へーっへっへっへ!」

『ムカつく笑い方すんな!』


只今、一同は海を満喫中。
そんな中で知里はソラに水をかけられ、
猛烈に嫌がっていた。

すると、だ。


『調子に…』

ソラ「…へ?」

『乗るなぁ!!』


ドバシャ――ン!!!!


痺れを切らした彼女は、
ソラの背後に回り込むと腹部を掴み込むと、
見事なバックドロップを決める。

水しぶきと、後に波紋が広がっていく。


ソラ「ぶっ…しょっぺぇ〜。
手加減なしかよ…」

『へーっへっへっへ!』

ソラ「何だよその笑い方!!」

『ソラ君のマネ』

ソラ「似てないだろ!」

『え、そっくりだよ』


二人のそんなやり取りを、
少し離れた所からカイリ達が見つめていた。


カイリ「あの二人仲良よね」

セル「……そりゃ同じ家にすんでるし」

ティ「でも知里が、
年上ってのは信じがたいよな」

ワッカ「二人共オーラがガキだしな。
童顔ってのもあるけど」


それぞれ意見を述べる中、
リクだけ面白くなさそうに黙って二人を見つめていた。


カイリ「私も思った。
何か昔っからの仲みたいな」

ティ「あぁ〜羨ましいスよ全く」


そんな話をしているとは知らず、
今だにバカ二人はじゃれ合っていた。

のんきなものだ。


ソラ「カニがいる!!!」

『お、今晩はカニ炒飯?
おばさん持って帰ったら喜ぶかな!』

ソラ「いや、今晩はカニ鍋だ!!」

『こんなクソ熱いのに、
鍋なんか食えるかよ』

ソラ「いや、意外と癖になるかも」

『ならん!』

ソラ「なる!!」

リク「(…確かにガキっぽいな…)」


すぐムキになる幼い彼女、
そんな姿もリクには可愛く見えていた。






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