二人 の 絆


□第07話「Make a raft」
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母「ソラー起きなさい!!
ついでに知里ちゃんも起こしてきて」


更に数分後、
階段下からソラ母の声がする。


『ん〜…そろそろ起きるかなッ。
――……あ?』


先に知里が目を覚ます。
それと同時に、この現状を把握した。

彼女はソラの胸元に顔を埋め、
抱かれているかの様な格好になっていたのだ。

例えて言うなら、
一夜を共にした男女。


『えっと…ソラさん?』


次第に顔が紅く染まる。


『ソラさーん…起きろってー…』

ソラ「……あぁ、知里おはよ」


彼は少し呂律の回らぬ声を発し、
柔らかく目を覚ます。


『おはよ〜じゃないよ。
何抱いてんだよ、朝からヤる気満々?
どんだけ盛ってんだよお前』


彼女の発言に目が覚め、
彼も今の状況を把握した。


ソラ「…さぁ」

『さぁ、じゃないだろ!
何で此処にいんの?
此処、自分の部屋なんだけど』

ソラ「多分…昨日トイレ行って間違えたんだと思う」

『しっかりしろよボケ』


その時だ。
知里の腹に、健康児のアレが…。


ソラ「!!……!」

『!?…ちょっソラ〜…』

ソラ「…ごめん」

『謝られても…』


かなり気まずい雰囲気。
二人共、
顔を真赤にしてどうする事もなく見つめ合っていた。


『(どうしよ……気まずいなぁコレは。
まぁ、ソラはイン○じゃないって事が発覚した)』

ソラ「(うっわ…俺バカじゃん。
ホント最悪…
“うわっコイツ小物じゃん、だっせぇ”とか、
思われてたらやだなぁ…)」


すると、
彼女が混じり合う目を、先にそらした。


『……先起きるね…』


その場の雰囲気に耐えれなくなった彼女は、
いそいそとベッド這い出て、
一階に降りていった。






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