二人 の 絆


□第08話「Love ring」
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『何だい?りっくん』

リク「止めろ、その呼び名。
さっきから何ニヤついてんだよ」

『あっ…』


リクの小舟の上、
小島へ向かう最中の事。

無意識のうちにニヤツく彼女がいた。


『別にニヤ付いてなんかないよ〜』

リク「ニヤ付いてるって…
さっきから気持ち悪いから止めろ」


そりゃニヤ付くだろ普通、
と内心呟く彼女。

想い人と一緒にいて、
嬉しくない人はまずいない。


『(リク格好良いな…。
筋肉質だで脂肪殆どないし…
髭もまだだし…
顔もほっそりして綺麗だし…それに……)』

リク「…何?」

『髪、白いよね』

リク「はぁ?」

『いや、何も…』


ついつい彼の容姿の良さに見惚れてしまい、
思ったままの事を口にしてしまう。


リク「相変わらず訳分かんねぇな」

『それだけが取り柄さ』

リク「ぶっ…そうだな」

『煩い!バカ!』

リク「(…逆ギレ?)」


知里らしいな、と笑うリクを余所に、
彼女の気持ちは彼でいっぱいになっていった。






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