君に恋焦がれる

□花歌日和
1ページ/2ページ

「・・・・何でィ。お前いっつもそこにいるな。」

ベンチに向かって俺がそう話し掛けると、ベンチから聞こえていた澄んだ鼻歌が途切れる。

「お前もネ。仕事はどうしたか?リスとトラにされたか?」

彼女はベンチの真ん中にドカッと座っていて、俺が座るスペースは無いように思える。

でも何だか知らないが、いつも俺が座ろうとすると妙に端っこに寄った。

そんな可愛げの無い行動にため息をついて、彼女の言ったことを正す。

「それを言うならリストラでィ。」









花歌日和










次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ