OFFERING

□温度差というのは
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「それじゃあ骸に雲雀さん、今回の任務頑張って下さい」


そう言って依頼の紙を渡された


「ねえ、何でこんな南国果実と一緒なの」

「南国果実とは失礼な、僕だって貴方とは行きたくありませんよ」

「じゃあ行かなきゃいいじゃない、任務は僕一人で行くから」

「そうはいきませんよ、なんだったら沢田綱吉に言って下さい」

「嫌だよ、君が言いなよ」

「何で僕なんですか!」

「まあまあ…!(さっきから俺、ここにいるんだけど……)と、とにかくお願いします!」


苦笑いを零しつつ、部屋を出て行く綱吉

部屋には雲雀と骸の二人だけになった


「「………」」


暫くの間、沈黙が続く

するといきなり雲雀が骸の後ろに行き、骸の肩に頭を乗せた


「……何ですか?」

「ごめん、さっきの嘘だから」

「知ってます」

「一人で行きたいって言ったのは、骸を傷付けたくないから」

「知ってますよ」

「南国果実っていうのは……まあ…少しは本音入ってたけど

殴りますよ

「出来ないくせに」

「…………」


骸が何も言わなくなった

おかしいな、いつもならもっと言い返してくるのに

そう思い、ふと骸の顔をみる雲雀


「!(……全く)」


そんなに顔赤くしちゃって

そんなんじゃ、南国果実って言うより


「林檎だね」

「はっ!?な、何言ってるんですか!?」

「別に?」


そう言って、骸を抱き締める雲雀


「………っ」


……何故だか時々

恭弥が猫に見える

それも黒猫


「クフフ……不吉ですね」

「?……何か言った?」

「いえ、何も」


そう言い頭を撫でてやれば、目を閉じる恭弥

全く、これがさっきまで言い争いをしていた相手なんでしょうか?

……まあでも、こんな物なんでしょうね










温度差というのは

end
(骸も相当だと思うけどね)
(人の心読まないで下さい!!)
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