雪の守護者到来
□標的03
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キーンコーン…
多数の生徒が待ち侘びていた
4時間目終了の合図が鳴った。
「なぁなぁ、屋上行って飯食わねぇか?」
「いいね〜行こうか」
偶然、席が近かった水亜たち4人は
椅子の向きを変えて話していた。
「水亜もな〜」
山本は弁当箱をつまみ上げながらニっと笑った。
そして、水亜が席を立とうとした時…
「ねぇねぇ、水亜ちゃん!私たちとお昼一緒しない?」
「俺らと食わないか?」
クラスのほとんどのメンバーが
水亜の机を囲むように寄ってきたのだ。
それだけに留まらず、他のクラスの人たちも
教室のドアの方から水亜を誘う。
『えっと、ごめんね;ツナさんたちと約束しちゃったから』
水亜は申し訳なさそうに微笑みながら断る。
それを聞いたメンバーは残念そうに
[じゃあ、今度は一緒に食べようね]と言い
それぞれ散らばって行った。
それを見ていた山本はアハハと笑いながら
ポンポンと水亜の頭を軽く叩いた。
「水亜人気なのな〜」
『そんなことないですよ。だって…』
[あそこ。]と水亜の指さす先には
女子に囲まれてる獄寺の姿が…
「獄寺くん!一緒に食べよ?」
「何言ってるの!私とよ!」
獄寺の取り合いをしている女子の大群。
それを見たツナは目を白くさせ驚く。
「ご、獄寺くん!?」
「10代目ー!水亜さん!ちょっと待ってて下さい〜っ」
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