雪の守護者到来

□標的05
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ある休日

AM11時…




ドタドタドタ…

バン!!




静かだった水亜の部屋に突然、

騒がしい足音が聞こえたかと思うと

勢いよく扉が開かれた。




「ツナ〜ランボさんおなか空いた!お菓子頂戴!」




突然の小さな訪問客にびっくりして

読んでいた本を手から離してしまった。




『誰?迷子…?』




すると




「おいらランボさんってゆーの、カッコいいだろ!」

『うん!かっこいいよ』




両手を腰に当てながら胸を張るランボに水亜は微笑む。




「で〜ツナは?」




ランボは人差し指を口にくわえて

頭上に疑問符を浮かべながら言った。




『ツナさん?隣の家に居るんじゃないかな?』

「あららのら?じゃあここどこだ?」




ランボは辺りを見回す。

よくよく見れば

全然全く見たことのない家だった。




『ここは私の家だよ。あ!自己紹介遅れちゃったね。聖水亜です。よろしくね?』

「よろしくだもんね!」




それから少し話をしていると…




グゥゥ…




ランボのお腹が鳴った。




「それより…お腹空いたお腹空いたお腹空いたぁ〜!」




そう言いながらランボは

ゴロゴロと床を転がる。

何回か往復していると

ランボの目にあるものが映った。

ランボはピタリと動きを止めて

戸棚に入ってる袋を指差す。




『飴だけど食べる?』


「ランボさん食べるんだもんね!」

『はい、どうぞ』




ピンポーン




少しすると家のチャイムが鳴り出した。




『は〜い』




インターホンにはツナの姿が映し出されていた。






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