雪の守護者到来

□標的22
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「っし、これで終わりだな」




ディーノの声に

みんな辺りを見る。

チェーロの人間で立っているものはいない。

みんな無様に

床に横たわっている。




アジトを出て並森へと行く帰宅路の途中…




『ごめんなさい!私…みんなに迷惑を…』




私事情だと思っている水亜は

みんなに頭を下げる。




「お前が謝ることじゃねー。むしろ謝るのは俺らだ」




上手く話が飲み込めない水亜は

疑問符を頭上に浮かべる。




「今回の件は水亜への依頼を装った俺ら…ボンゴレ宛の刺客だったんだよ」

「先代の恨み晴らしだな」

『そう、なんですか?』




再度聞く水亜に

リボーンは、ああ。と短く返した。




「家に帰ったらママンのご馳走だぞ」




その言葉に

みんな歓喜の声を上げる。

そんな中

雲雀は一人方向を変えて

歩き出そうとしていた。




「おい恭弥、来ねーのか?」

「僕は群れるのが嫌いだからね」




スタスタスタ…

少しムスっとした表情で言った雲雀。

ツナたちとは別方向に

足を進めて行った。




『勿体無いなー、ツナママのご飯おいしいのにね?』

「え、えぇ!?…う、うん…」

(そんな、雲雀さんがいたら怖くて食えないよ;)




なんてことを言えないツナ

密かに心で安心していた。






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