雪の守護者到来
□標的01
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2階へ移動し、少し行ったところで茶髪の男の子が部屋を開けた。どうやら茶髪の彼がこの家の人らしい。
中は少々散らかっている。
小さめのテーブルを真ん中にリボーン以外の4人が4辺それぞれに座ったところでリボーンが口を開く。
「紹介するぞ。こいつは俺がイタリアから呼んだ新しい守護者だ」
テーブルの上に立ち、紹介を始めるリボーン。
『今日よりボンゴレ雪の守護者に任命された聖水亜です』
よろしくお願いします。と後に付けペコりと頭を下げる。
頭を上げると水亜の向かい側に座っていた銀髪の彼が目を丸くしているのが見えた。
「ちょ、ちょっと待て…今、聖水亜って…」
少しの間固まっていたが、我に返った銀髪の彼は確認するかのように喋りだした。
そんな様子に茶髪と黒髪の男の子が知り合いか?と話し出す。
『はい、私が聖水亜です』
ニコっと笑顔を作り冷静に返した水亜。
そんな笑顔に銀髪の彼以外の2人が頬を染めた。
銀髪の彼はというと、テーブルに手を付いて身を乗り出しながら目をキラキラと輝かせていたのだ。
何事だ、と茶髪と黒髪の2人が顔を見合わせる。
「ということは白黒蝶っすよね!!」
『…ご存知でした?』
白黒蝶…これは彼女、水亜の通り名。
その言葉を聞いた水亜は肯定の言葉を発した。
同じイタリアにいた者同士、さらにマフィア関係ならば名を知っていても不思議ではない。
寧ろ、マフィアの間では名の知れている水亜を知らないほうがもぐりであろう。
(イタリアで…銀髪の中学生……あぁ)
『貴方はスモーキン・ボム…?』
そういうと、彼は目を一層輝かせて水亜の手を取る。
「俺の事知ってるんですか!?感激っす!…申し遅れました!俺、獄寺隼人っていいます!これからよろしくお願いします!!」
そんな彼の態度の変貌振りに黒髪の男の子は笑う。
「ははっ。あ、俺は山本武ってんだ。よろしくな」
「ツナも自己紹介しやがれ」
「い゙っ……お、オレ沢田綱吉。えーっと…よ、よろしく」
黒髪の彼、山本武は爽やかに笑いながら
茶髪の沢田綱吉はベシっとリボーンに叩かれた頭をさすりながらそれぞれ自己紹介をした。
一通り自己紹介をし終え、ツナはある事に気が付く。
「そういえば、雪の守護者って何なの?」
この問いに答えたのはリボーン。
「”静かに全ての天候を守護し、安定させる白い光”っていうのが使命だぞ」
「その使命…なんだか俺のと似てるね」
そのツナの言葉に確かに、と山本と獄寺が口にする。
それを聞いたリボーンはニっと笑みを浮かべた。
「良く気づいたな。雪の守護者は第二の大空とも言える物で地位も他の守護者より上だぞ」
その話を聞いた獄寺は流石水亜さん!と絶賛する。
それから、今後並中に通うなど色々話した水亜。
とりあえず今日はお開きとなり、玄関を出たところで山本が思いついたように口を開く。
「水亜は明日から学校くるんだろ?一緒に行かねーか?」
『皆さんがよろしければ是非…』
するとツナと獄寺は笑って勿論、と答えた。
その言葉を聞いた山本はニっと笑う。
「って事だ!じゃあ明日な〜」
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