雪の守護者到来
□標的02
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校舎に入り、雲雀が口を開く。
「水亜とか言ったね。僕は雲雀恭弥。ここの風紀委員長」
『よろしくお願いします。えっと、雲雀さん?』
少しの会話をして歩いているとピタリと雲雀が立ち止まった。
教室のプレートを見るとここが職員室だということがわかる。
雲雀は、待ってて、と言って水亜が返事をする間もなくガラっとドアを開けて部屋に入ってしまった。
しばらくして、再びドアがスライドされた音を鳴らすと雲雀が出てきた。
「教室まで案内するよ」
『ありがとうございます』
暫く、長い廊下を歩いているとさっきまでは賑やかだった廊下に人はいなくて、もうすぐHRだということが窺える。
「この教室だよ…あの草食動物たちと同じクラスなんて」
『…草食動物?』
水亜は雲雀の意味不明な言葉に首を傾げる。
「…そろそろ鳴るね」
そう雲雀が言って間もなく校内のチャイムが鳴った。
呼んだら入ってきてとだけ言って雲雀は教室へ入っていった。
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