雪の守護者到来

□標的03
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そうしてやっとの事で教室から脱出した4人。




―ガチャ、キィ…




屋上の扉は少し錆びれた音をさせて開かれた。




「やっぱ屋上はいいよな〜」




ぞろぞろと屋上へ入る。

水亜は1つの人影を見つけた。




『ツナさん、あれって…』

「え?」

「雲雀じゃねーか!お〜い雲雀ー」




ツナが怯えてるのを知ってか知らずか

山本は雲雀に向かい

呑気で間延びした声を掛けた。

ほんの少しだけ顔を向けた雲雀は横目で

屋上へと入ってきた4人を見る。




「…君たち、相変わらず群れてるね…水亜もいるみたいだけど」

『あ、はい』

「可哀想にこんな草食動物と…」




草食動物って…

もしかしてツナさんたちの事…?




"草食動物"

そんな言葉を聞いた獄寺は

ピクっと片眉を上げた。




「なんだと?テメェ」




暴走寸前の獄寺を止めようと

ツナは慌てて

必死に押さえつけようとしている。




「何?咬み殺すよ」




雲雀は体ごと4人の方に向き直り

鋭い目をさらに鋭くして

口角を上げた。




『雲雀さん?』




様子が変わった雲雀を不思議に思う水亜





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