雪の守護者到来
□標的14
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「それより何?」
雲雀のその声で草壁は我に返り
ピシっと背筋を伸ばして言う。
「そろそろ朝の見回りの時間です」
「あぁ。草壁たちは先見回ってて」
雲雀の適当そうな返事を聞くと
一礼して応接室を出て行った。
最初、呆然と閉められたドアを見ていた水亜は
首だけ雲雀に向けた。
『あの、私は何をすれば…?』
「水亜は基本僕といればいいよ」
そう言った雲雀は
コトっとテーブルにコーヒーを置いた。
「草壁が帰ってきたら点検しに校門前に行くから」
『はい』
「…敬語」
『あ…』
それから
草壁が帰ってくるまでソファーに座れと言われた水亜は
それに従い座った。
刹那、ある事を思い出す。
あ!そういえば…
ツナさんに伝えるの
忘れてました;
――同時刻
ピンポーン
ガチャ
「水亜ちゃんおはよ…」
「しし♪水亜なら先行ったぜ?」
「お…おおおおおおはようございますッッッ(なんでー!!?)」
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