短編

□狂気が目覚めた日
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銀「(今日も沢山の命を奪った…自分でも分からないくらい沢山の血を浴びた…早く…帰りたい…先生のとこへ…)」



腐臭や焦げた臭いが漂う真っ黒な戦場…カラスが死体を啄んでいて人なら寄りたくもないそこに一際目立つ銀色がいた。その銀色に近付く無数の影…



天『白夜叉だ…あの銀髪…間違いない』

天『殺せ…殺してしまえ!!』



その影は敵である天人の物だった。天人とは20年前に突如宇宙からやってきた地球外生命体の事である。天人の来襲で開戦したのがこの攘夷戦争だ。国を護ろうと戦う銀時はそれを見ると目を見開き…



銀「…くな…俺に近付くなぁぁぁ!!!!」



自分を囲んでいる天人達に向かって叫んだ。まるで何かに怯えるように…天人はそんな銀時の言葉に聞く耳を持たず、一斉に斬りかかる。



銀「…でだよ…」



銀時は涙を流しながら刀を目に見えない速さで抜き、天人を無造作に斬り捨てていく。ただ、自分が生き残るためにがむしゃらに天人を殺し…命を奪っていった。



銀「なんで近付いて来るんだよ…俺はもう誰も殺したくないのに…」



周りの死体の山と血だらけになった自分の手を交互に見て悲しげに呟く。



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