05/02の日記

01:44
椅子取りゲーム
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さよならのベルは鳴り響いた

相変わらずこの季節は寒くてさ

思い出と銃は置いておいでよ

今日も白い世界はサンタが色を染めるんだから

いつだって僕たちは一緒だよ

君が天国にいるなら僕もそこに行って

「やあ」と手を振るさ

おかしいな どうしてだろう

天国の席は空席でさ

君は僕と笑って歩いているんだ

僕は空席に座るだけ

置いてきた筈の思い出も銃も

両の手で握っている

ああ、そうか

これは僕たちの椅子取りゲーム

終わらないゲームなんだ

でも飽きちゃった

僕は先に進みたいよ

だからこの席は君に譲ってあげる

思い出と銃は持って行くよ

必要なら自分で持って来てね

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01:24
終わらない物語の続き
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どうも、こんにちは!
管理人のもぐりんですm(__)m

御存知かと思いますが、つい先日小説部門新人賞に関する全行程を終了し今日原稿が到着したことを確認しました。
これにてやるべきことは一通り終わったことになります。
何だか感慨深いですね。まさか本当に作品の応募にまでこぎつけてしまうとは。

今回は少し真面目なお話をするつもりです。
つまらないかと思うので興味のない方はブラウザバックしていただけばと思います。


さて、どこから話したもんかと思うんですが、手始めとしてはやはり幼少の頃になるでしょうか。
僕は小さな頃から何かを作ることが好きでした。
それこそ小学生の夏休みでは毎回自由研究で全力を注ぎ、その頃出来る目一杯の大作を作り、他が疎かになるなるなんてこともしばしば。
貯金箱を作る宿題ではお金を投入するだけで小銭毎に別々の保管箇所に区分できるようなものを作ったくらいです。
何にしても『物を作る』という作業に没頭することが楽しくて仕方ありませんでした。

しかし、小学校高学年ないし中学生になりたての頃でしょうか。僕の中にある思いが出来ます。
『世の中、つまらないな』と。
簡単に言えば中二病なのでしょう。友人とゲームで遊んでいても、おいしい料理を食べても『こんなものか』とどこか冷めた気持ちが残り、周りでありふれた事柄の全てがどうしようもなくつまらなく感じるようになったのです。
そしてこの時から周りと違うことをしたい、と思うようになりました。
皆が右を見れば僕は左を見て、皆が蟻を観察すれば僕はすずめと会話をする、そんな感じです。
しかし、これもまた面白さに欠けました。
言ってしまえば、皆と違う行動をしたところでそれが面白くなければ元も子もないのです。
子どもながらにこれには狼狽しました。
この辺りは小説でも描かれているんですが、僕自身が凡人だということを思い知ったのもこの辺りです。
なにせ他人と違う行動をしても自分が満足いく結果を得られないんですから。
どう足掻いても現実ってやつは変わらない。サイコロをいくら振っても七の目なんて出ませんし、小一時間テレビの画面を見つめても念波で画面はつきません。そんな非日常は起きないのが当たり前なのです。

そんな時、具体的には中学三年の時です。
公立入試対策で作文と出会いました。
勿論、作文はそれまでにも書いたことはありますし、一度『大阪の子』という冊子にも載ったことがあります。
けれど、これらは既存の、誰しもが書きそうな内容をつらつらと書いているに過ぎませんでした。
で、この公立入試対策で作文の書き方を学ぶ時、先生はこう一言生徒に言うのです。
「一文目は個性的なものにしなさい」
はっきりと覚えています。この瞬間が僕の中にある創作欲に変革をもたらせたのです。
もしかしたら、紙面上ではおかしなことが、言ってしまえば非日常が起きるのではないだろうか。
幼いながらも僕はそう思ったのです。
覚えているのは『挨拶』というタイトルで一文目に何を書いたかというと、
「挨拶とは戦争である」これです。
普通ならありえません。挨拶が戦争だなんて。
しかし、紙面上ではあらゆる情報を盛り込むことでそれが然も当然のように語られるのです。

これだ、自分が求めていたのはこの世界だ。

心からそう思いました。
思えばその後アニメにハマり、ラノベを読むようになったのは必然なのかもしれません。
だってそこには僕が望む世界が広がっているんですから。
追い求めていた面白いことがあるのですから。


ここのHPのタイトル、【三次元からの卒業に向けて】は別に今になって思い始めたことではないのです。
小さな頃から感じていた違和感。その表れの言葉なんですね。


きっと僕はこれからも何かを作り、何かを生み出していくでしょう。
この退屈な現実を生きて、腐ってしまわないように。
自分自身が消えないように。

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