〜太陽の輝き〜前世編

□第2話
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「あっ!あの星じゃない!?」


しばらく宇宙空間を飛んでいると、前方に綺麗な星が見えてきた。


それをリゲルは指を差す。


「すっごいです・・・!!お花がいっぱい・・・!」


『うはぁ〜!いい匂い!!』


ベガはその星に咲き誇る一面の花を見て目を輝かせ、サニンはその香りを胸いっぱい吸い込む。


地に足を着け、太陽とはまた違う美しさのある星に目を奪われている3人に後ろから声がかかった。


「ようこそキンモク星へ。私はこの星のプリンセス、火球と申します。どうぞよろしくお願い致します。」


サニンたちが後ろを振り向くと、赤い綺麗な長い髪を靡かせた女性と、その後ろに背が高い3人の黒い戦闘衣に身を包んだ女性が立っていた。


赤い髪の女性はサニンたちににこりと微笑むが、黒い戦闘衣の女性たちはどこか冷たい表情だ。


『(ぬおっ!綺麗〜!ナイスバディ〜!!)あ、始めまして火球プリンセス!あたしは太陽のプリンセスのサニンっていいます!どうぞよろしくお願いします!後ろにいるのはあたしの側近のセーラー戦士たちです!』


そんな3人の表情なんてお構いしに(←)サニンは自己紹介を始める。


そして自己紹介を終えると後ろにいたリゲルとベガを前へと出した。


「始めまして火球プリンセス。私は側近のセーラー戦士のセーラースターリゲルと申します。よろしくお願い致します。」


「同じく側近のセーラースターベガと申します。今回はこちらの留学を受け入れてくださり、誠にありがとうございます。」


リゲルとベガはその場に跪き自己紹介を始める。


そしてベガが今回の留学を受け入れてくれたことに対し礼を言うと火球はふわりと微笑んだ。


その微笑みはとても柔らかで優しいもので、それを見たサニンとリゲルとベガは心が温かくなるのを感じた。


「よろしくお願いしますね。後ろにいる3人は私の守護戦士のセーラースターライツです。スターライツ、自己紹介を。」


どうやらこの3人は火球の守護戦士のようだ。


(美人ね・・・背が高くて羨ましい。)←


(スタイル良すぎじゃないですか・・・なんか・・・悔しいですわ・・・)←


(おなかすいた・・・)←


その整った顔立ちやスタイルを見て心の中で羨む3人。


・・・約1名全く別なことを考えている者もいるが。


しかし火球がその3人に自己紹介を促すものの、全くしようとはしないその態度にリゲルは若干眉に皺を寄せる。


そしてもう一度された火球の促しに渋々と言ったように口を開く。


「ファイターよ・・・」


「私はメイカーです。」


「・・・ヒーラー。」


その無愛想極まりない挨拶にサニンがポカンとアホ面をしてしまった。


その様子を見た火球はすぐさま謝る。


「す、すみませんサニン様!」


(なんやクールビューティーか・・・?それともシャイなんか?えーと、黒髪がファイターで、茶髪がメイカー・・・んでもって銀?白?髪がヒーラー・・・あれ、地毛かな・・・?)


そんな失礼なことをサニンは考えていたが、すぐに思考停止させられる言葉を浴びせられた。





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