〜太陽の輝き〜前世編
□第2話
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「言っとくけど、あたしたちはあなたたちを認めるつもりはないわ。」
(ぬおっ!)
「私たちには火球プリンセスさえいればいいのに、留学なんて・・・」
(うおおお!!)
「正直迷惑よ!そこの貴女!守ってもらうならその側近のセーラー戦士たちだけにしてちょうだい!あたしたちは貴女を守る気なんてこれっぽっちもないわ!」
(うがらぁぁあああ!!)
ファイター、メイカー、ヒーラーの順にサニンたちを非難する言葉を浴びせられる。
その言葉に衝撃を受けるサニンだが、後ろの二人の鶏冠に来る言葉だったようだ。
「なんですって!?その言葉は聞き捨てならないわ!!」
「私たちのことはともかく、サニンのことまで・・・!許せませんわ!」
目を見開き癇癪を起こしている二人。
そしてリゲルはぐっと拳を握りその拳は怒りで震えている。
その様子にスターライツは自分たちの相手でもない、とでも言うかのように見下して鼻で笑う。
今にも殴りかかりそうな2人の前にサニンはすっと両手を出すと2人を制した。
「サニン・・・」
『かまわないわあたしは。守ってもらおうだなんて思ってないもの。貴方たちは貴方たちの使命を全うさせてちょうだい。』
凛とした表情で3人を射抜くように見構えるサニン。
そのオレンジがかった瞳の奥に宿る強い意思、そしてその表情を見てスターライツは少なからず驚きを見せた。
「すみませんサニン様!スターライツ、謝りなさい!」
そこで火球が自分の守護戦士たちの無礼を謝ると、サニンは先ほどの表情とは一変し、火球ににこりと微笑む。
『いいんですよ火球様。彼女たちには彼女たちの使命がありますから。それより、先に宮殿へ行ってもよろしいですか?』
「は、はい!宮殿へ行けば城の者がお部屋へご案内すると思いますので・・・」
そしてサニンは失礼します、と言うと未だに不満そうな顔をしているリゲルとベガをずるずると引き摺って宮殿へと入っていった。
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