My treasure

□ユニークな友達、できました。
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私の名前はイリス。

私が今向かっている場所。

それはキンモク星。


でも、いつもとは違うよ。


私が創りだした宇宙。


私が過ごしている宇宙のほかにもまだあるのよ。

別世界の宇宙。


パラレルワールドかな?


似ているようだけど私の住んでいる宇宙には存在しない人が他の宇宙にはいたりする。



もちろん創ったのは私。



今回はそれの視察を兼ねている。








「・・・やっぱりあそことは変らないのね」

愛しい自分が育てた夜天がいる場所と。



「・・・さて、戦士の姿でいることにしましょう」


そう言って呪文を唱えた。


「イーリススターパワー・メイクアップ!!」


そこにいたのは白を中心とした色合いの服だった。


変身してあたりを散策。

「その後に火球の元へは行けばいいわ。」



あたり一面金木犀が輝いている。



「何処のキンモク星も変らないのかしら?」


そんな考えをめぐらせていると・・・





「サニンっ!!!おりてきなさいっ!!!」


と叫び声に近い声が辺りに響き渡った。



何事かと思いそっちのほうを向くとドレスを着た少女が木の上に登っていた。

しかも天辺に近いところに。



「!!!まぁ・・・とてもおてんばなプリンセスね・・・」


呆れ半分で驚く。


「サニンっ!」

「はぁ〜い」


木の上に登っている少女はサニンというらしい。


ストンっと着地して下に居た戦士たちに話しかけていた。


「リゲルだぁー」

「いや私ベガですけど・・・」

「何、あんたちゃっかり寝ぼけてるのっ!?」


「寝ぼけてないよぉ〜」


「「いや寝ぼけてるから」」



・・・漫才コンビ・・・?


三人の会話を聞いているととても面白い。


「・・・でも、何処かで見たことある顔なのよね〜・・・」


とりあえず彼女たちに接触してみることに。



「こんにちわ」



不意に後ろからした声に彼女達は振り返った。


「・・・あら。」

「「「・・・えっ!?」」」


何処かで見たことあると思ったら・・・


「・・・フィクシードスターズじゃない・・・」


「「「イリス様っ!?」」」

「久しぶりね〜」


「イリスでいいって言ってるでしょ?」と何度言っても最初は必ず様をつけてくる。


「どうしてここへっ!?」

「視察」

「視察、ですか?」

「えぇ。この宇宙が平和かどうかを。」



そういうと「そうですか」といって微笑んだベガ。



「あなたたち、いつから漫才コンビになったの?」


「「「はっ!?」」」



私の言葉に何がなにやらと驚いている。


「いや、ね・・・
さっき木陰から見ているととても面白い光景が見えたから・・・」


「違いますよぉー!!」

「そうですっ!!サニンのせいですっ!!」

「・・・えっ!?なんでっ!?」

「「あんたが寝ぼけるからでしょうがっ!!」」


先ほどのようなコントが今一度目の前で繰り広げられている。


「ふふふっ・・・みてて飽きないわね。」


笑みを見せると和やかな雰囲気が漂った。







そのときに聞こえてきた声。








「サニンっ!!リゲル!ベガ!!」


丁度後ろから聞こえてきたほうへと向いた。


「ひぃーらぁーっ!!」


勢いよくとびついっていったサニン。



・・・やっぱり変らないのね・・・

私が育てた夜天とこの星の夜天は。


「・・・あなた、何者!?」


・・・疑い深い所も変らないのね。


「・・・あなた、私のこと知らないの?」


有名と思ったんだけど・・・


「ヒーラー知らないの?」

「・・・知らない」

「なんという無礼っ!!」

「すみませんっ!!イリス様っ!!」



「イヤね、だから様ははずしていいから・・・」


謝罪をしているのに相変わらず取れない「様」方に呆れている。



「・・・私はルーチェ・イリスよ。」





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