Arashi BL

□儚い  ON
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「そういえば、ニノは何でリュックで来てんの?」

相葉ちゃんの問いに和は苦笑いした。


「ほら、僕は心臓が弱いでしょ?だから、あまり重いもの持てないの」

その答えを聞き、相葉ちゃんはごめんと謝った。



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「…左手の握力は3なんだ。右は2しかない。ひ弱でしょ?」

授業をさぼって2人きりで屋上に行くと、和が口を開いた。


自嘲気味に話す和を見ていられなかった。



「…身体測定で体重や身長、握力を測るとき、皆僕を見て笑う」

その様子は僕もみたことがある。



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身長も体重も平均には遠く及ばない和。

握力も女子よりずっと弱いだろう。



「皆、二宮は可愛い子ぶってるんだろって言ってくる」

…僕は一生懸命やってるのに。


その呟きを聞いて、僕は和を抱きしめた。



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昔から和のそばにいる僕は和がそう言われるのを嫌って、努力する姿を何度も見てきた。

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