Arashi horror
□命令
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「…翔ちゃん?どうかしたの?」
相葉くんに声をかけられて、我に返った。
「何でもないよ」
相葉くんは怪訝そうな顔をしたが、それ以上
何も言わなかった。
俺は手に持っている携帯に目を向けた。
「メンバーの誰でもいい。誰かと肉体関係を持て」
たったの一行。しかし、そのメールがメンバーを
守るために俺が従わなければならない命令なのだ。
メールが届き始めたのは、丁度1か月ほど前の
ことだ。
どこかで俺らのことを見張っているのか、俺が
1日にしたことすべてがメールで送られてきた。