永久なる時の巡魂録

□似て異なるもの
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突然現れた沖田総司という人物に誘か(ゲフンッ!ゲフンッ!)・・・強引に連れられ、引きずられるように歩いていった。

似てるんだけどなあ〜
違う人・・・・なんだよね?

なんてボーっと考えていると・・・

総司「・・・っと。ちょっと!聞いてる?」

千里「へっ!?は・・はい!なんですか?」

何にも聞いてなかった(汗)
すると・・・

総司「はあ〜。君って本当に変な子だねwwこの状況で考え事ができるなんて度胸あるよねww」

千里「そう・・・ですか?」

なんか失礼・・・・
総ちゃんは、もっとかわいげがあるのに(イライラ)
腹黒だ!ぜっったい腹黒だ!

総司「今、失礼なこと考えなかった?(ギロッ)」

千里「いいえ!!ぜんぜん(ブンブン)考えるわけないじゃないですかあ〜(苦笑)」

総司「そう?まあいいけど・・・。じゃ、履物脱いでくれる?」

千里「なんで?」

総司「ここだからだよ。そこの看板に書いてあるでしょ?“新選組屯所”ってさ」

千里「えっ?あっ、ホントだ・・・」

そこにはたしかに“新選組屯所”と記されていた。

これが・・・“新選組”・・・・
気配を探ってみた。
自分の知っている気配と似ている気配を感じた。

やっぱり・・・・この先はきっと・・・・

総司「早くおいで!!みんな待ってると思うから」

そういうとスタスタと先に進もうとする総司

千里「あっ!待って!!」

マイペース野郎め!!絶対B型だろ!!

そんなことを心の中で毒づいていると、ある部屋の前に着いた。

総司「ちょっと待っててね。・・あっ、でも・・・逃げようなんて考えないでねww」

千里「わかってますって・・・」

ウザい・・・そう思い始めていた
人を信頼するってこと自体しらないだろ・・コイツ(イラッ)

私をチラッと見ると総司は襖に手をかけ、勢いよく開け放った。

バーーーッッンン

総司「しっつれいしまあ〜〜すww」

?「こら!!総司!!襖が壊れんだろ!!もっと静かに開けやがれ!!!」

?「まあまあ、歳。そんなに怒鳴るな。だが、総司せめて開ける前に一声はかけろ」

総司「ごめんなさい、近藤さん。近藤さんまでいるなんて思わなくて・・・」

?「なんだ?じゃ、俺なら何してもいいとでも思ってんのか!!??」

総司「そんなこと一言も言ってないじゃないですか?勝手に被害妄想しないでくださいよ、土方さん。」

?「なんだとおおお!!??」

?「よせ、歳。総司もやめろ。・・・で、どうしたんだ?なにか歳に用があったんじゃないのか?」

総司「ああっ!そうそう!土方さんのせいで忘れちゃってましたよww」

?「はあ!?俺のせいだってか?・・・まあ、いい。後で覚えとけ。で?何の用だ?ちゃかしなら、せっぷ・・」

?「歳!!そんな物騒なことを言うもんじゃないぞ(汗)総司なんだ?言ってみろ(汗)」

総司「ええ。実は巡察中に酔っ払いの浪士に会いましてね・・・そこで、面白い子を見つけましてねww」

?「面白い子だ?犬とか猫じゃねえんだぞ!それにここは保護所じゃ・・」

総司「わかってますよ。とりあえず会ってみてくださいよ。びっくりすると思いますからww」

?「まあいいじゃないか。総司、その子を連れてきてくれ!」

総司「はあいw・・・・入って〜」

今までの会話を廊下で聞いていて、半ばあきれモードに入っていた私はいきなり現実に引き戻された。

千里「し・・失礼しまあ〜す。」

部屋に入ろうとした瞬間に、総司に勢いよく腕を引かれ畳に座り込んでしまった。

千里「いったあ〜い(涙)いきなりなにす・・」

総司「あははははっ!!やっぱり似てるね〜ww」

?「これは・・・総司!どういうことだ?」

総司「僕も最初びっくりしたんですけどねwでも、よ〜く見たら似てるなあ〜と思ってwwしかも僕のこと知ってるみたいだったし?もしかしたらと思って連れてきたんですけど・・どうですか?土方さん?」

ゆっくり顔を上げると、そこにはニタニタ笑う総司と唖然としている貫録のある男の人と硬直している美形の男の人がいて・・・

千里「え・・・うそ・・・」

土方「お前・・・なにもんだ?」

目の前にいる人は自分とよく似た人だった。

この人は・・・土方歳三ね・・・
ズキッ
胸の奥が痛んだ・・・・

そっか・・・この人が・・・

(できるなら会いたくなかった人・・・会ってはいけない人だから)
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