永久なる時の巡愛録 

□侍の出稼ぎin未来w
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次の朝・・

千里「おはよう〜ww朝ごはん出来てるよww」

新選組幹部たちが起きると千里がニコニコ笑いながら居間で待っていた。

千鶴「千里ちゃん、おはようw随分早いんだね?」

右之助「ふあ〜あ・・ねみ・・あ、おはよ」

平助「眠そうだな・・昨夜いつまで飲んでたんだよ・・」

新一「それより早く座れよ!飯食ったら出かけるぞ!!」

新一の声で全員が席に着く。しかし人数が足りない・・

総司「あれ?足りないよね、千明と総太と平二は?」

千里「みんなもう家出ちゃったよw今日は私たちが普段仕事してる所に連れてくからw」

斎藤「いいのか?出歩いて」

右之助「俺らから離れてどっか行かなきゃ平気だよw家の中で色んなこと説明するより、見せちまったほうがわかりやすいだろうしw」

新一「だなw颯、留守番頼むぜ?」

颯「わかってるよ」

土方「お前は行かないのか?」

颯「俺は仕事してねえからな・・連れてく所も無いし・・」

新八「いいのか?それで・・」

左之助「一日中部屋にいるって本当だったのかよ・・」

朝食が終わると全員現代の洋服に着替え、出かけることになった。

新一「車・・2台で行けるな。千里!バイクで行ってもいいぞw直しといたからww」

千里「ホント!!やったww」

平助「くるま?ばいく・・ってなんだ?」

右之助「これだよw」

右之助がスイッチを押し、ガレージを開けると中には銀のオープンカーと黒のヴァンガードとバイクが止まっていた。

斎藤「これは・・千里、何をしている?」

斎藤が見ると千里はヘルメットをかぶり、いそいそとバイクを出す準備をしていた。

千里「え?出かける準備だけど?・・ほら一も早く右之兄たちの車に乗せてもらって!!」

右之助「一こっち来い!俺の隣乗れ!!」

右之助に急かされ、斎藤は助手席に座らされた。後ろには土方と千鶴が、新一の車には総司と左之、平助、新八が乗り込んだ。

千里「みんな乗ったね?じゃあ出発!!」

ブロロロッとエンジンを吹かしてバイクを走らせ始める。それに続いて右之助と新一も車を走らせた。

土方「!!すげえな・・百年ばかでこんなになるものなのか?」

千鶴「本当にすごいです、キャッ!」

右之助「はっはっはwwまあな、開国して西洋の文化に触れて、文明開化が起こればこんなのすぐだよww・・いい反面、悪い反面も出来る」

斎藤「・・しかし、千里のは危なくないか?・・後ろから見ている限りヒヤヒヤするんだが・・」

右之助「?あれか?・・まあ心配はいらねえってwあいつ、ああ見えて事故にあった事ないからよw・・・っと着いたなw最初の目的地w」

車を飛ばして一時間半後、たどり着いた先は大きな病院だった。車から降りると千里を先頭に病院へと入って行った。

総司「ここは一体何なの?」

新一「ここは病院、まあそっちで言う診療所だな。千明はここで医者として働いてる」

新八「あいつが?へえ〜大したもんだな・・」

千里「あっいた!!千明!!!」

千明「ようw来たなwwようこそ俺の職場へw」

左之助「随分でかいな・・こんなの見た事ねえよ」

千明「大勢の患者が入れるようになってるし、病気や怪我の症状によっても治療が違うから広いんだw俺は子供専門だから小児科にいるし」

千鶴「子供専門?患者さんをわけるんですか?」

千明「ああw現代の医療は、患者の病状や色々なものを考慮してるんだ。だから一人の患者に対して複数の医者がついたり、専門家による治療で正確に治療ができるようにしてるw」

総司「じゃあ千明が僕の病を治せたのは?子供が専門なんでしょ?」

右之助「こいつは特別w天才医って言われてるやつだからなw小児科の医師に今は納まってるが・・本当はもっとすげえことができるww」

右之助の言葉に千明は照れたように首を振った。そして思い出したように顔を上げると時計に目をやり、告げた。

千明「悪い、俺これから会議だ。これから、あいつらの所にも行くんだろ?平二はいいとして・・・総太は大丈夫か?」

千里「平気でしょw行くことは伝えてあるんだし、私もいるから入れてもらえるよww」

千明は渋そうな顔をしたが、やがて溜息をついて言った。

千明「・・まあ新一も右之助もいるし、大丈夫か・・じゃあな!」

そそくさと千明は走って行ってしまった。その背を見送ってから千里が元気に口を開いた。

千里「さあwどんどん行くよww」

斎藤「何故お前は、そんなにはりきっているのだ?」

土方「確かにな、まるでガキみてえにはしゃいで・・」

二人の指摘に不意を突かれて千里は、うつむいてしまった。そしてそのまま小さな声で呟いた。

千里「・・だってこうやって、みんなで出かけられるなんて思ってなかったんだもん・・」

消え入るような声だったが斎藤の耳にはしっかりと届いていた。そしてハッと気がついた。

斎藤「(そうだったな・・こいつは、誰もが当たり前としてやってきたような事をしていない・・・子どもならば誰しもがするはずの事も・・)」

千里にとって、これは何でも無いことであって特別な事・・それに気づいた斎藤はスッと目を細めて、千里の頭に手を乗せた。

斎藤「顔を上げろ。せっかくの外出だ、楽しくなw」

親子のなwと小さな声で囁くと千里は顔を赤くして斎藤を見上げた。

千里「気づいたの?」

斎藤「当然だ。俺を誰だと思っている?」

図星を突かれてあたふたする千里を見ながら斎藤は笑っていた。その後、病院を出ると平二のいる大学へ向かった。

新八「こりゃまた、でかい建物だな・・一体何なんだ?」

新一「ここは大学って言って、そうだな・・寺子屋のでかいやつとでも言うかな・・」

平助「寺子屋?でも何か大人とか入ってるぞ?まさか手習いじゃねえだろうし・・」

千里「ここは、より学問を突き詰める場・・自分のやりたい事を極める場なんだよw平ちゃんは、ここでダンス、踊りをしてるのw」

千鶴「踊り?踊りって舞とか?」

千里「え?・・・いや、もっと激しいやつだよww・・・あっ!あそこ!!」

千里の言葉に振り向いてみると、何やら複数の男子が集まって踊っている、その中心に平二がいた。

♪♪♪〜♪♪ ♪〜♪〜

千鶴たちの耳には聞いたことのない音楽ばかりだったが、自然と体が動いてくるようなリズムの音楽だ。
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