小ネタSS
□終わった後のもどかしさ
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「は！？何、お前また別れたの！？」
「うん。面倒くさかったしね」
「なんつー男だ」
“お前、面倒くさいよ。別れてくんない？”
面倒くさがられたのは僕の方。
いつも虚勢張って。
素直になれないのに、求めてしまう。
自分は"好き"と言わないで。
相手に"愛している"を求めてる。
本当、自分でも面倒くさい奴だって思ってるよ。
「どっかにイイ男、落ちてないかなー」
「何処の女子高生だよ、お前」
どっか。
捜し物は意外と近くに落ちてるものだと思わない？
「お前の思うイイ男ってどんな奴？」
僕が思うイイ男？
そんなの簡単だよ。
だって、その模範人は僕の隣に座ってるんだもん。
こんな近くに捜し物ってあるんだよね、実はさ。
手を伸ばせば触れる距離に。
「なぁー、どんな奴なんだ？」
僕が好きになった人がイイ男だよ、バカ。
もしかしたら、今が言う時なのかな？
貴方が"好き"って。
素直にさ。
でも･･･。
「秘密だよ。
･･･兄貴」
End