殺し屋の虹

□第1話 極秘任務(2ページ)
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第1話 極秘任務



 薄暗い部屋の中、縦長のテーブルに6人の人物が座っている。


「じじぃから連絡があった。最近、ジャッポーネの裏社会で謎の組織が動いているらしい。じじぃが言うには正体を暴いて必ずその詳細を報告しろとのことだ。」 


 テーブルの端に座っている人物、顔に傷がある黒髪の男・・・XANXUSがほかの5人に言い放った。


「ジャッポーネでの事態に何で俺たちが首突っ込まなきゃならないんだあぁ?」


「そうよねぇ。大体、場所がジャッポーネって・・・・・・並盛でしょぉ・・・。だったら、あの子達にでも任せればいいんじゃないの?」


「ししっ、その組織を皆殺しにしてもいいんなら喜んでいくけど。」


「僕は報酬しだいだね。ちょっと気になるところもあるけど。」


 銀髪の長髪の男、S(スペルビ)・スクアーロが言った途端、ほかの3人からも口々に疑問やら要望やらが出てきた。


 だが、最後まで口を開かなかった顔にピアスをつけている男、レヴィ・ア・タンはスクアーロが口を開いてから眉間をピクピクさせ全員が口を閉じてから、とうとう一言。


「貴様ら、ボスに文句を言うのか!特にスクアーロ!!」


「ぅ゛う゛ぉ゛ぉぉぃ!!てめぇ、何で俺だけなんだぁ?特にってところが気にいらねぇ。」


 そんな言い争いを始めた2人には目もくれず、XANXUSはテーブルに置いてあった資料を5人に向かって放り投げた。


 その資料を各自、手に取りながら、言い争いを始めた2人もすぐに資料を取り、目を通し始めた。


「じじぃが言った内容はそこに全部書いてある。1週間後、ジャッポーネに行く。」


 それだけ言うとすぐに席を立ちドアを開けてXSNXUSは部屋から立ち去った。


 部屋に残された5人は、大体読み終わった資料を見ながら呆然としていた。


「・・・・・・1週間後ジャッポーネに行くとしてもちょっとこれは信じがたいね。」


「・・・確かにそうね。でも・・・、ボスがジャッポーネに行くってことは、この内容・・・本当なんじゃないかしら・・・?」


 顔をフードで隠した小柄な人物、マーモンは資料からちらりと顔を上げ、すぐそばにいたサングラスをつけている男、ルッスーリアに顔を向けた。


 その疑問に頬に手を当てて答えたルッスーリアは小さな声で、




「でも本当ならぜひとも会ってみたいわ・・・。」


 ルッスーリアの言葉を耳にしたほかの4人は内心それはお前だけだと思いながらそれぞれ部屋を後にした。
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