番外編

□カレシ
1ページ/1ページ






これは、うちが元いた世界での日常。高校二年に上がったばかりのお話。





「ゆりかー。」


放課後、ある女の子に声をかけられる。
身長165a、体重…は秘密。茶色く染めた髪を背中まで流していてがっつり化粧。見た目はヤンキーなこの子は不知火 遥(しらぬい はるか)。こんなナリをしているけど、私と一緒でオタクな女の子。で、昔からの私の親友。


「なに?」

「これからカラオケ行かない?藍も誘ってさ。」


玖劉 藍(くりゅう あい)。うちと遥のもう一人の親友だ。
この子は少し…いや、大分物静かな女の子。肩までの黒髪で、黒ぶちの眼鏡をかけている。身長は小さめの148a。藍はめったに人の前で笑わない。でも、うちらの前ではすごく良く笑う。その笑顔がものすごく可愛いんだな、これが!
こんなかかわりがなさそうなうちらがであったきっかけは…アニメ
…なんですか、駄目ですか。


「うん、いいね!
でも…たぶん、」

「私は行かないから。」

「…やっぱり…。」

「なんでぇ!行こうよ!」

「遥なんかと道を歩いてたら私がいじめられてるみたいでしょ。」

「そんな奴ら私がぶっ飛ばしてあげるし!」

「止めてください。」


藍は遊ぶのがそこまで好きじゃない。人前に出るのがあんまり好きじゃないのも理由にあがるんだけど、一番の理由は遥の身なりと藍の身なり。…やっぱりどうしてもこの二人が歩いていると同情の眼が藍に向けられる。それが藍は嫌らしい。


「とにかく私は行かないから。」

「うちも行くんだけど。」

「なら、行く。」

「おいこら!何で、ゆりかが行くなら行くとか言うんだ!そんなに私と二人は嫌なのか!」

「うん、嫌。」


遥のツッコミに藍は冷たく言う。別に藍は遥の事が嫌いなわけじゃない。むしろ大好きである。それでもこんな態度をとっちゃうのは藍がツンデレだからだろう。藍自身は認めようとしないけど。


「まぁ、まぁ、喧嘩しない。」

「だって、藍がぁ…!」

「ふん。」


抱きついくる遥の頭を撫でながらうちは苦笑い。


「ほら、カラオケ行くんでしょ?早く行かないと部屋なくなるよ。」


そう言えば、二人は慌てて帰りの仕度をする。なんだかんだ言って藍も行く気満々じゃないか、なんて笑みを漏らしたのはうちだけの秘密だ。

それからカラオケに行けば案の定カラオケは満員。二人は分かりやすいくらい肩を落とす。
そんな二人にこれまた苦笑い。


「ファミレス行って語ろうか。」


苦笑いを貼り付けたまま言えば遥の顔がぱぁっと明るくなった。


「行く行く!」

「しょうがないから付き合ってあげる。」

「うん。なら、決定。そうと決まったら早く行くよ。」

「「うん!」」










-----------------
--------------------------------
---------------------------------------------------------









「いやぁ、うまいうまい!」

「…どんだけ食べるの…。」


遥の前にあるのは皿の山。こっちが気持ち悪くなるほどの食べっぷり。


「え?まだ、足りないんだけど。」

「「…もう、お願いですから止めてください。」」

「えー。」


そんな風に口を尖らせても可愛くないです。
…実際、可愛いですが…。


「そういえばさ、遥って彼氏出来たの?」


いきなり、藍が言う。
へぇ、遥に彼氏。…彼氏。…はぁ!?


「彼氏ぃ!?」

「な!何で知って…!」

「この前ラブラブして歩いてるのを見かけた。」

「遥に彼氏!?ほんと!?それ、ホント!?」

「ゆりかさん…、傷つくんですけど。」

「だ、だって、この遥に!?」


私がこんなに驚くのは遥の性格にある。
遥の性格、簡単に言えば男嫌い。昔、いろいろあって遥は大の男嫌いになったのだ。


「ほんとに大丈夫!?」

「うん。…今日はその事話そうと思って遊びに誘ったんだ。私、不知火遥、彼氏が出来ました!」

「おめでとう!」

「おめでとう。」


えへへ、と笑う遥は幸せそうで。ほんとによかった。


「ゆりかはいないの?好きな人とか彼氏とか。」

「いない。」

「即答ー。」


遥の問いに即答すれば藍が面白くなさそうにする。
実際、いないんだから仕方ない。


「藍はいないの?」

「私?私は、いるよ。」

「「まじで!?」」

「うん。」


…でも、嫌な予感。


「誰!?」


遥が今にも掴みかかりそうな勢いで聞く。
本日二回目の…嫌な予感。


「メフィスト。」

「…ですよねー。」

「………。」


分かってた、分かってたよ。藍はそういう奴だって。


「違くて!そういうのじゃなくて!リアル!分かる!?現実で!」

「はぁ?メフィストに勝てる人間なんてこの世にいるわけないじゃない。」

「…遥、藍はこういう奴だって昔から知ってるでしょ?」

「…はい。」


はー、と息をはいて机に突っ伏す遥を藍はにやにやして見つめていた。








((彼氏か…。うちにもできるのかな…。))








-------------------------

おはようございます、こんにちは、こんばんは!黎夜です!
第一話"ナミダノアト"番外編書いてみましたー。
えと、文才がないので面白くはないと思いますがどうでしたでしょうかwww
ゆりかちゃんが青エクの世界に来るまえの友達との絡みです。
こんな友達、貴方の周りにもいるんではないでしょうかwww

今回、私が表に出て来たのはお願いがあったからなんです。
えーと、青エクの次の巻が出るまで番外編を書こうとしたのはいいですがネタがあんまり思い浮かばないという事態になりました。←
そこで、皆さんにネタを考えていただきたくて出て来ました←
何かこんな内容を書いて欲しいというものがあればBBSまでお越しください!
お願いします。

では、またノシ






.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ