時空の果てに見えたもの

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「…君達の実力を知っておきたい」


『……実力ですか、』


「ああ、隊士として扱うにしても、そうでなくとも実力くらいはな」





『…たぶん、向こうの土方さんよりは、強いと思うんだけど……』


ああメンドクサイな、


「僕が相手してあげるよ」


『急に出て来ないでよ…沖田、さん』


名乗り出たのは沖田だ。向こうの沖田は結構、強かったけど、此方の沖田はどのくらいなのかな?





『一つ訊きますが、何でもあり?』


「…もちろん」


『じゃあ、始めようよ』





人間を相手にする時は普通に戦うより、力は抑えなければ、人は脆いから。直ぐに壊れてしまう。


私は人?皆は私を夜兔と呼ぶけど…きっと、夜兔ではなく別のもの。


だって、夜兎は日に弱いし、大食いだもん。母や父は神の子と言っていたが………私は化物だよ。



ガッ
木刀がぶつかる

速い…しかも、重い。


やっぱり、沖田なんだ。天才剣士 沖田。


ガッ

ガッ


彼と木刀を交えるたびに思い知らされる。相手が強ければ強いほど

自分が普通ではないと、


だって、こんなに強い人と刀を交えても手を抜かないといけないくらいなんだよ?


まあ、もう慣れたけどね〜vVシリアスなんて私らしくないよWWW




このままだと、一生続きそうだ〜。沖田も本気にならないし…。


「…スゲー、総司と互角かよ」


二人は戦っている筈なのに、二人はまるで舞でも舞うような優雅さで木刀を交えてる。


ガッ

ガッ


ぶつかり合う音でさえ、心地好い音に聴こえる




「でも、もう結構時間たったぞ」


「いつまで、続くんだ?」



ながく続く戦いは、まだまだ終わる様には見えない



『沖田さんって、強いですねww』


「…ありがとう。でも、君、本気じゃないよね?君の連れも同じ位強いの?」


まだ、そこまで疲れてないのか。沖田は話すことが出来る


『…まさか、あの子はあなたと互角位です。私と違って……じゃない』


「今、何て?」


『なんでもないです。もう、この試合も終わりですね 3、2、1 』


バキバキッ


「…よくわかったね、君、何者なの?」


『…私は七瀬月雪菜ですよ』


「ふぅ〜ん」


納得しきれないような沖田から逃げて、神楽の方へむかった




 
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