人形姫に思い人
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闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
やみやみヤミ…やみが追ってくる。
来るなっ!!!
『…はぁ…ぁはぁ、ゆ、め?』
体中から、汗が吹き出た。見慣れない天井。体を起こすと体には治療の後があった。
何で、治療?私はあの時…足を縺れさせて。此処は何処?
『…私は自由になれたの?私、生きてる』
いまはただそのことに、只々安心した。
でも、何で私はこんなとこにいるんだろう…?
辺りを見渡しても人の気配はない。
私はゆっくりと警戒を解いた。警戒を解くのはどうかと思ったけど、こう警戒していたら、いざというときに動けない…。
『…は〜』
とは思うものの、警戒なんて簡単にとけるはずもなく…微妙な気分に浸っている
それにしても…ここは何処で誰が私を助けたか…それだけが疑問だよね…
そろそろ誰か来てもいいはずなのに、仕方ない
『少し出てみよう』
私はゆっくりと戸の取っ手に手をかけた