人形姫に思い人

□02
1ページ/3ページ










闇闇闇闇闇闇闇




やみやみヤミ…やみが追ってくる。


来るなっ!!!





『…はぁ…ぁはぁ、ゆ、め?』


体中から、汗が吹き出た。見慣れない天井。体を起こすと体には治療の後があった。


何で、治療?私はあの時…足を縺れさせて。此処は何処?


『…私は自由になれたの?私、生きてる』


いまはただそのことに、只々安心した。








でも、何で私はこんなとこにいるんだろう…?


辺りを見渡しても人の気配はない。


私はゆっくりと警戒を解いた。警戒を解くのはどうかと思ったけど、こう警戒していたら、いざというときに動けない…。


『…は〜』


とは思うものの、警戒なんて簡単にとけるはずもなく…微妙な気分に浸っている





 



それにしても…ここは何処で誰が私を助けたか…それだけが疑問だよね…


そろそろ誰か来てもいいはずなのに、仕方ない


『少し出てみよう』


私はゆっくりと戸の取っ手に手をかけた








 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ