僕の影、君の影

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「待て!待てって!…有紀奈!!!」


久しぶり、元気だった?


そう聞けたら楽なのに…


「待ってっつてんだろ!?」


町に出るとあちらほちらと視線を感じる。何たって、新選組鬼の副長に追い掛けられる青年なんて…変な光景


私は視線からも、彼からも逃げるように走る速度を上げた






やっとの思いで彼を撒いたときには、足がふらふらになっていた。


『…っ……』


はぁ…はぁと息を整えながら、裏路地の壁に背中を預けた。



 



『兄さん、全然変わって、、ないんだから…』


思わず、苦笑いを浮かべた





 

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