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□ある日のJADEの1コマ…vol*10
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ある日のJADEの1コマ
vol*10



JADEのスタジオ内にあるブースに面するコントロールルームで…
JADEの歌姫のレコーデイングをしている、歌姫のプロデューサーでもあるボーカルを見つめる、他3人のメンバー…


春「そこで、ブレス」


ヒロイン「はい!」


春「ここはあまりビブラート効かせすぎないで、あともう少し高音あげて」


ヒロイン「こうですか?
〜♪♪〜……♪〜〜♪〜」


春「そう。そして、その後ロングトーン」


冬「………お姫様は春様に忠実だね〜」


夏「忠実って?」


冬「春の言うままに受け取ってさ…そしてそれを忠実にそのまま返すっていうかさ」


秋「まぁ、性格そのものが素直だからな。
春の事を信頼しきっているっていうのもあるだろうし?
それに、春の指示を忠実に表現できるくらい実力があるって事だろ?」


夏「春の教え方も上手いしね。
俺等にもだけどさ、耳がいいのもあるのか的確にその場所を言ってくれるからわかりやすいんじゃない?」


冬「音楽はな…
だけど、その他はあいつってさ、解りにくいだろ?
だけどさ…お姫様とのプライベートは、どうなんだろうな〜って思ってさ」


夏「プライベート?」


冬「お姫様って、男…春がたぶん初めてだろ?
それなら、その辺もぜ〜んぶ初めてならさ、春がそれを、ぜ〜んぶ教えているのかねって思ったらさ…」


秋「あぁ…まぁ、春の方が年齢も、経験もかなりの差があるからな。
あいつの事だ、その辺は姫に確実に教えているだろうな。
あいつの性格を考えても、一から十まで丁寧に自分仕様に教えているんじゃねぇか?」


夏「その辺?自分仕様?」


冬「なっちゃんはさ〜。
男と女の関係でその辺って言ったらわかるだろ?
それとも、濁さないでストレートな言葉で言った方がいい?
ってか、秋羅ぁ〜自分仕様ってさ!
俺もぜってぇ春なら春様仕様にしていると思う!
もう、優しく手取り足取り調教的な感じとか?」


夏「!!!」


秋「リーダーがようやく理解したみたいだぞ?」


夏「お前らっ…!!」


春「煩い」


夏「はっ、春っ!?」


春「今、レコーデイング中だという事を理解しているのか?
そもそもここはブースのコントロールルームであって談話室ではない。
無駄話をしたいんだったら違う部屋でしろ。
出ていけ!」


夏.秋.冬「は〜い…」


冬「ほらぁ、なっちゃんのせいで春様に怒られただろ?」


夏「俺の、せいって…お前等が変な話をするからだろ!!」


秋「リーダーは、声が大きすぎるんじゃねぇか?」


冬「ちぇ〜、なっちゃんのせいでお姫様のレコーデイング見られなかったぜ〜」


夏「違うだろ!?そもそもお前達が!!」


秋「そんな大声出してると、また春に怒られるぞ」



。。。。。。。。。。

数時間後…ある部屋の前で佇む一人の男…


夏「?。冬馬、あんな所で何やってんだ?」


秋「あの部屋、ピアノ置いてある部屋だろ?」


夏「おい、とう…」


冬「シッ!」


夏「何だよ?
それにお前何ニヤニヤしてんだよ?」


冬「い〜から…静かに聞いてみ?」


夏「え…」


春「もう少し…上」


ヒロイン「え…こう?」


春「ああ…そう…。
そして…指はここ…
だけど、指先だけに集中しないで目線はなるべくこっちを見る…」


ヒロイン「んっ…っ…これ以上開けないよ…」


春「大丈夫…君ならできる。
もっと…大きく開いて…
手のひらはそっと握るような形でいい…
そして、滑らせるように指を動かす…」


夏「……………。」


秋「マンツーマンレッスンだな…」


夏「何の!?」


冬「だから…夏輝、声がでけぇって…」


ガチャ…

秋「あ、春。」


春「………………。」


夏「えっ!?春…お前」


春「何をコソコソ部屋の前でやっている?」


夏「何って…お前の方こそスタジオで何をっ!!」


ヒロイン「春?どうしたの?
あれ?皆さん…どうしたんですか?」


夏「えっ!?今、春と何やって…」


ヒロイン「え?何って…
あの…ギターを教えてもらっていたんです…
今度のテレビ番組でギターの弾き語りをすることになってしまって」


夏「ギター!?」


冬「そっかぁ〜…ギターか〜…
だってさ?なっちゃん?」


秋「まぁ…そんなことだろうとは思ったけどよ」


夏「おまっ、お前等!わかってて俺をっ!!」


冬「先に勘違いしたのは、なっちゃんだろ?」


秋「ほら…春様がお怒りモードだから、さっさとリズム確認しに行くぞ」


春「……………。」


パタン…


ヒロイン「皆さん、春に用があったんじゃないの?」


春「いや…いつもの事だ…
君は気にしなくていい。
しかし、マンツーマンレッスンね…」


ヒロイン「え?」


春「だいぶ…上手くなったからな…」


ヒロイン「春?上手にって…ギターが?」


春「まだまだ沢山教えてあげたい事はあるが…
久しぶりにまた教えてあげようか?」


ヒロイン「教えてあげるって…?ギターじゃなくて?」


春「家じゃないから、ここじゃあ…教えてあげられる事も限られてくるが…」


ヒロイン「春…?
……っ!!
はっ!は…る、だっ…め…」


春「大丈夫…俺に任せて…
君にはもっと沢山色々教えてあげたいから…
それにもう、何度もやっているだろ?
俺の導くままについてきて…
君ならすぐ覚えられるから…」


ヒロイン「あっ……っ…んんっ……」


春「そう…このまま…俺についておいで…」



手取り足取りな調教もどき春様でしたとさ♪


[うわぁ〜…なんか、中途半端な…( ̄▽ ̄;)
そして、なっちゃんは何を想像したんでしょう…?(笑)
この後の春様の行動も、なっちゃんの想像も皆様のご想像で…
いつも、こんなclap文ですみません(´-ω-`)
本当にいつもありがとうございますm(__)m]


H30.6.24 掲載

H30.8.23 公開



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